豊橋市議の長坂です。
今、豊橋球場で行われているのは解体でなく、文化財の発掘調査です。
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さて、7月26日の市議会(委員会)にて、
豊橋市が総合スポーツ公園(神野新田町)に新設3面を予定している、
野球場の基本計画案が示されました。

これは、豊橋公園に新アリーナを整備するため、
豊橋球場を廃止することになったのが大きな理由です。

新アリーナのため、新球場の整備完了を待たず、
豊橋公園の豊橋球場は、この秋から解体の予定です。



もし、市長が変わるなどして、今の新アリーナ計画がなくなった場合、
豊橋球場「跡」をどうするか、は非常に重要な課題です。

豊橋球場の解体は、早ければ10月当初より始まる見込みで、
次の市長の任期開始まで約50日があることを考えると、
その間にスタンドの樹々の伐採や、スタンド盛土の除去を含め、
相当程度が更地になってしまう可能性があります。

また当然に、豊橋球場の解体前、つまり市長選挙の前に、
行政手続き上も、豊橋球場は「廃止」という条例改正が、行われることでしょう。

解体の進捗程度にもよりますが、新アリーナ計画がなくなっても、
今と同じ景色の豊橋球場の復活は、非常に困難に思われます。
特に樹木は同じように、とは全く行きません。



新アリーナをつくらないことになれば、
筋としては、豊橋公園に球場を再整備するのかどうか、というのが、
最初の検討事項になるかと思われます。

それを踏まえ、7月26日の委員会にて、
新球場整備などの要望書を出している野球関連団体等が、
新球場3面の整備や豊橋球場の廃止等の野球場の再編を、
どのような温度感と市は認識しているのか、つまり、
  • 新アリーナ関係なく、野球場の再編に賛成、前向き。
  • 新アリーナのため、仕方がない(豊橋球場は廃止してほしくないが、次善策として...)。
を聞いたところ、市の答弁は「前向き」とのことでした。



球場3面が1箇所に集約されると、大会運営などがしやすくなる、
というのはわかります。

あくまで「市の認識」ということで、
浅井市政が自分たちの進めたい方向に良いように解釈している、
ということもあるかもしれませんので、鵜呑みは禁物とも思われます。



先の委員会でも指摘した通り、野球関連団体からの要望書は、
令和5年5月29日付けで市に提出されていたことが明らかになりました。

浅井市長が豊橋球場の廃止を発表したのは、5月31日です。
市議会に野球場の再編案が示されたのは、6月になってからです。

市議に公開された、議長宛の要望書は、8月付けの提出です。

ですので、てっきり市が再編案を公表した後に、
まとめられた要望書と思っていましたが、違ったようです。

議長宛要望書の内容は、市長宛と同じと聞いており、この要望書の表題は、
豊橋球場移転に伴う新たな球場の整備に向けて」
と、豊橋球場の廃止が前提となっています。

私は、市民の代表のひとりとして、市議としての職務にあたっているつもりですが、
今回、市民への公表前に、関連団体から要望書の提出があるまでに、
水面下で話を進めていたことは、とても残念に思っています。

逆に、水面下であったが故、豊橋球場廃止の公表前に、
多くの野球関係者から広く意見が聞けたとは思い難いです。



市長が変わる前に、野球場が廃止され更地になってしまった場合、
野球場「跡地」を含めて、豊橋公園を今後どうするのか、
が、非常に重要な課題となります。

野球関連団体、野球関係者は、本当に豊橋球場の廃止を含む再編を望んでいるのか、
ということは、広く市民から、度々ご質問をいただきます。
もし「前向き」という市の認識が違うということであれば、
ぜひ本当の声を発していただきたくと存じます。

では。



(ご参考)市議会(委員会)資料
建設消防委員会 > <令和6年7月26日>
> 豊橋総合スポーツ公園B地区野球場整備基本計画(案)
https://www.city.toyohashi.lg.jp/40673.htm

2:13:00頃より委員会中継動画
https://www.youtube.com/live/0hgl--AyZdM?feature=shared&t=7980

(中日新聞)豊橋球場移設先は7キロ離れた海沿い 豊橋公園・新アリーナ配置計画 2023年6月1日
https://www.chunichi.co.jp/article/700871