豊橋市議の長坂です。
もう1年半後の開業ということです。
さて、岡崎の三井アウトレットが大きく報じられました。
> 「(仮称)三井アウトレットパーク 岡崎」建築着工 愛知県初の本格的アウトレットモールが2025年秋開業予定
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000638.000051782.html
余談ですが、昨年こんな思わせぶり記事もありました。
> 施設の中身は…岡崎に愛知初のアウトレットモール 運営の三井不動産を取材したら“意外な答え”「一言も…」
https://www.tokai-tv.com/tokainews/feature/article_20230709_28579
> (仮称)岡崎商業施設新築計画
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/shogyo/machi-gl-kashouokazakishougyoushisetsu-shinchikukeikaku.html
このニュースためか、ここ数日、表題のご質問を大変よくいただきます。
端的にお答えすると、次の3点です。
■
1. 豊橋市が後ろ向き(出店規制をしている)
豊橋市は「準工業地域」という、大型商業施設が立地可能な土地に、市独自で規制を掛けています。
> 大規模集客施設制限地区
https://www.city.toyohashi.lg.jp/6988.htm
詳細pdf https://www.city.toyohashi.lg.jp/secure/8728/gaiyou.pdf
この規制撤廃を令和4年12月に聞きましたが、ゼロ回答でした。
市県民には「自動車への過度な依存」とは、いかがなものとも存じます。
この規制はそもそも中心市街地活性化(基本計画認定)の条件であったため、
これまでは致し方なし、とも思っていました。
しかしながら、もう豊橋市は計画の認定もとっていません。
それならば、と、撤廃を聞きましたが、残念な結果でした。
■
2. 広さ・アクセス面から良い土地がない
前述の出店規制(大規模集客施設制限地区)が掛けられた頃は、まだ通称ユニチカ跡地(約22万平米)がありました。
面積的にはここが最後のフロンティア的な土地でした。
しかし、アクセス的には国道259号線近接と言え、渥美線を跨がねばならず、
付近の259号線の朝夕の慢性的な渋滞状況から、厳しい立地だったと考えます。
また、準工業地域を含めても、
10万平米を超えるまとまった立地可能な土地は、
現在、他に豊橋市内にないと認識しています。
■
3. もう商圏として出店意向もない
しかしながら、最後かもしれないビッグチャンスとして、
東名高速にて、豊橋新城スマートIC(仮称)の設置が決まりました。
長坂もこの機を捉えるべきと、令和4年3月に質問しました。
こちらはアウトレットについては期待が持てる回答でした。
しかしながら、先日、スマートICの上り線側、新城市での調査結果が公表されました。
長坂私見ですが、先に豊川のイオンモールや、岡崎のアウトレット(安城のららぽーとも)が、
完成したり、見込まれたため、商圏がより小さくなったこともあるでしょう。
遅きに失したとでも言いましょうか。
■
少し長くなりましたが、以上が長坂が知るところによる、
「なぜ豊橋にモールやアウトレットができないのか」
へのお答えになります。
自分で書いておきながら、本当に残念で残念でなりません。
最後に平成19年の出店規制時に、中村竜彦市議(当時)が、とても真っ当な指摘をされているので、ご紹介します。
もう1年半後の開業ということです。
さて、岡崎の三井アウトレットが大きく報じられました。
> 「(仮称)三井アウトレットパーク 岡崎」建築着工 愛知県初の本格的アウトレットモールが2025年秋開業予定
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000638.000051782.html
余談ですが、昨年こんな思わせぶり記事もありました。
> 施設の中身は…岡崎に愛知初のアウトレットモール 運営の三井不動産を取材したら“意外な答え”「一言も…」
https://www.tokai-tv.com/tokainews/feature/article_20230709_28579
> (仮称)岡崎商業施設新築計画
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/shogyo/machi-gl-kashouokazakishougyoushisetsu-shinchikukeikaku.html
このニュースためか、ここ数日、表題のご質問を大変よくいただきます。
端的にお答えすると、次の3点です。
- 豊橋市が後ろ向き(出店規制をしている)
- 広さ・アクセス面から良い土地がない
- もう商圏として出店意向もない
■
1. 豊橋市が後ろ向き(出店規制をしている)
豊橋市は「準工業地域」という、大型商業施設が立地可能な土地に、市独自で規制を掛けています。
> 大規模集客施設制限地区
https://www.city.toyohashi.lg.jp/6988.htm
詳細pdf https://www.city.toyohashi.lg.jp/secure/8728/gaiyou.pdf
この規制撤廃を令和4年12月に聞きましたが、ゼロ回答でした。
◎都市計画部長 大きな3、大規模集客施設制限地区の廃止についてでございます。先ず、愛知県は自身が税収や雇用の面で、自動車産業から多大な恩恵を受けていながら、
本市では、平成18年の都市計画法と中心市街地活性化法の改正に伴い、平成19年に都市機能がコンパクトに集積した都市構造を実現するため、準工業地域を対象に、特別用途地区として大規模集客施設制限地区を定めております。
本市の都市計画マスタープランでは、豊橋駅周辺の都市拠点について、公共交通ネットワークの形成と大規模集客施設などの都市機能の集積を図ることで、にぎわいと活気に満ちた東三河の中心にふさわしい拠点の形成を図ることとしております。
また、県の東三河都市計画区域マスタープランでは、大規模集客施設など広域的に影響を及ぼす都市機能の立地については、自動車への過度の依存や市街地の無秩序な分散につながるため、原則として中心市街地をはじめとする商業地へ適切に誘導するものとし、住宅地及び工業地における立地を抑制することとしております。
それらの考えによりまして、豊橋駅周辺の都市機能への大規模集客施設等の立地誘導を図るとともに、他の地域での立地を抑制する土地利用コントロールが必要であると考えております。
現時点では、準工業地域における大規模集客施設制限地区を廃止する考えはございませんが、今後、本市のまちづくりによりよい方向となるよう、大規模集客施設の立地の在り方について愛知県と勉強してまいりたいと考えております。以上です。
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/toyohashi/
市県民には「自動車への過度な依存」とは、いかがなものとも存じます。
この規制はそもそも中心市街地活性化(基本計画認定)の条件であったため、
これまでは致し方なし、とも思っていました。
しかしながら、もう豊橋市は計画の認定もとっていません。
それならば、と、撤廃を聞きましたが、残念な結果でした。
■
2. 広さ・アクセス面から良い土地がない
前述の出店規制(大規模集客施設制限地区)が掛けられた頃は、まだ通称ユニチカ跡地(約22万平米)がありました。
面積的にはここが最後のフロンティア的な土地でした。
しかし、アクセス的には国道259号線近接と言え、渥美線を跨がねばならず、
付近の259号線の朝夕の慢性的な渋滞状況から、厳しい立地だったと考えます。
また、準工業地域を含めても、
10万平米を超えるまとまった立地可能な土地は、
現在、他に豊橋市内にないと認識しています。
■
3. もう商圏として出店意向もない
しかしながら、最後かもしれないビッグチャンスとして、
東名高速にて、豊橋新城スマートIC(仮称)の設置が決まりました。
長坂もこの機を捉えるべきと、令和4年3月に質問しました。
こちらはアウトレットについては期待が持てる回答でした。
◎都市計画部長(略)わかりにくいですが、
続きまして、大きな2の(2)国道23号名豊道路の開通を見据えた誘導について、(3)豊橋新城スマートインターチェンジ(仮称)の整備を見据えた誘導について、(4)浜松湖西豊橋道路の実現を見据えた誘導については、関連しますのでまとめてお答えします。
本市の都市計画マスタープランの上位計画である県の東三河都市計画区域マスタープランでは、大規模集客施設等の立地に関する方針といたしまして、大規模集客施設など、広域的に影響を及ぼす都市機能の立地につきましては、自動車への過度の依存や市街地の無秩序な分散につながるため、原則として、中心市街地をはじめとする商業地へ適切に誘導することとしております。また、非日常利用が多いアウトレットなどの観光交流施設につきましては、原則として、広域交通体系の利便性の高い地域や既存ストックが活用可能な商業地への適切な誘導を図るものとしております。
このことから、名豊道路や東名高速道路、浜松湖西豊橋道路といった広域幹線道路のインターチェンジ周辺などは広域交通体系の利便性の高い地域となるため、観光交流施設に該当する非日常利用の多い大型の商業施設の誘導は可能であると考えております。
施設を誘導するに当たりましては、施設を運営する事業者による出店の意向や、土地利用者を含む地域における機運の高まりに加え、本市の上位計画との整合性、基盤施設整備の確実性、位置や規模の妥当性の整理を行うなど、官民と地域が一体となって取り組む必要があると考えております。
本市としましては、現在進めているそれぞれの広域幹線道路へのネットワークを形成する道路の整備や県への要望活動などが、大型商業施設や物流施設など、多様な産業への候補地として民間事業者から選ばれる環境づくりにつながるものと考えております。以上です。
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/toyohashi/
- モール ⇒ 大規模集客施設、だから中心市街地に
- アウトレット ⇒ 観光交流拠点、だから広域交通体系(幹線道路)沿いも可
しかしながら、先日、スマートICの上り線側、新城市での調査結果が公表されました。
【 民間事業者意向調査結果 】非常に残念です。
○デベロッパ-等の調査結果では、ショッピングセンタ-・アウトレットモ-ルなど進出の意向がない。
○現状では付近の人口が少いため、手を挙げにくい。
https://www.city.shinshiro.lg.jp/shisei/koho-kocho/kocho/pubcome/bosyu/doiroseisaku.html
>豊橋新城スマートIC(仮称)周辺地域活性化構想(案)p14より抜粋
長坂私見ですが、先に豊川のイオンモールや、岡崎のアウトレット(安城のららぽーとも)が、
完成したり、見込まれたため、商圏がより小さくなったこともあるでしょう。
遅きに失したとでも言いましょうか。
■
少し長くなりましたが、以上が長坂が知るところによる、
「なぜ豊橋にモールやアウトレットができないのか」
へのお答えになります。
自分で書いておきながら、本当に残念で残念でなりません。
最後に平成19年の出店規制時に、中村竜彦市議(当時)が、とても真っ当な指摘をされているので、ご紹介します。
◆中村竜彦委員(略)では。
本市がせっかく準工業地域を規制して中心市街地の再生あるいは活性化を図ろうとしても、豊川だとか蒲郡など、隣接の都市でどんどん大規模集客施設を建てられたのでは意味がないと思うのですが、そのあたり、隣接都市との連携についてお聞かせください。
(略)
繰り返しになりますが、本市がせっかく準工業地域を規制しても、隣接都市の対応が違ったのでは、本市にとって、客は取られるは、中心市街地は寂れるは、最悪です。引き続き答弁のとおり、隣接都市との連携を取って、本市のみならず東三河地域の問題として対応していただくことを期待いたします。
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/toyohashi/