豊橋市議の長坂です。
他の場所は検討しなかったのでしょうか。
さて、中日新聞で大きく(全区版で)報じられました。
豊橋球場の移設先(総合スポーツ公園)の津波リスクについて、5月31日の記者会見にて、浅井市長らは、
この発言を踏まえ、長坂の6月15日の一般質問にて「浅井市長の危機管理意識」として、次のようにご答弁をしていました。
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先ず、中日新聞記事の「豊橋市津波避難行動指針」(以下、指針)は、こちらでご覧いただけます。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/31505.htm
そして、用語の説明です。ざっくりとは、
水色+青色+黄色が「避難行動対象地域(A地域)」で、
黒矢印が、豊橋球場の移設先です(以下同じ)。
三河湾に面した西側は、広く水色の津波浸水想定区域、とされています。
浅井市政答弁では、
記者会見での市長発言「時間的には余裕がある」を
あとから正当化するような一言を挿れてきました。
しかし、実際には、
上図でも「凡例」が被されてしまうほど、重要視されていません。
(※安全、という意味ではありません。地震発生時、海岸にいる方は速やかに避難されてください)
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続いて、濃いピンクが、水平避難が困難な「避難困難地域(B地域)」です。
浅井市政答弁では、
どうのように「数値を客観的にですね、考えた」のか、理解できません。
■
更にB地域のうち、津波避難場所(赤点)や津波避難ビル(青や緑の点)
から遠いところが、垂直避難も困難な「特定津波避難困難地域(C地域)」です。
緑の円の大きさは「(約80分で)逃げられる距離」でなく、
円の大きさは、収容人数に応じた「避難可能距離」です。
矢印右上のひときわ大きな緑円(の中心の赤点)が、答弁にて
本当に検討・答弁が杜撰過ぎます。
そして、この緑円を除した赤いエリアが、
垂直避難も困難な「特定津波避難困難地域(C地域)」となります。
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浅井市政が、どれほど危険な場所に、運転ができず(≒遠く避難できない)
少年野球や中高生も多く使う豊橋球場を移設しようとしているか、
おわかりいただけたと存じます。
3.11では、子どもを助けるため等、敢えて浸水域に向かった
「ピックアップ行動」も指摘されています。
浅井市長の危機管理意識を含め、このような市政で、
「人づくりナンバー1」「子育てするなら豊橋」
などと、よく言えます。
では。
他の場所は検討しなかったのでしょうか。
さて、中日新聞で大きく(全区版で)報じられました。
球場の移転先、津波避難困難 豊橋の新アリーナ計画巡り:中日新聞Web https://t.co/d3YzWMf1s6
— 中日新聞 (@chunichi_denhen) June 24, 2023
豊橋球場の移設先(総合スポーツ公園)の津波リスクについて、5月31日の記者会見にて、浅井市長らは、
市幹部は「近くに避難ビルがある。ソフト対策で対応できれば」と説明。と報じられていました。
浅井市長は津波の予想到達時間を引き合いに「(地震から)80分後なので。時間的余裕はある」との見解を示した。(中日新聞23.6.1.)
この発言を踏まえ、長坂の6月15日の一般質問にて「浅井市長の危機管理意識」として、次のようにご答弁をしていました。
◯文化・スポーツ部長 続いて、大きな2の(8)豊橋球場の移設先に関し「80分後なので。時間的余裕はある」との浅井市長の危機管理意識についてでございます。 豊橋球場の移設先である豊橋総合スポーツ公園は、三河湾に面する土地にあり、地震発生から津波到達までの時間は約80分と想定されております。
いざ地震が発生した際には、速やかに津波の浸水想定区域から避難する必要がありますが、80分あれば徒歩で水平避難する場合においても、また、避難が遅れて最寄りの津波避難ビルであるホテルシーパレスリゾートなどに避難する場合においても、そと海に面している地域と比べ、時間的には余裕があると認識しております。
https://toyohashi-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1052 (14:45頃より)
◯文化・スポーツ部長 先ほども申し上げましたが、豊橋球場移設先ですね、津波到達まで80分程度あるという中で、そういった数値を客観的にですね、考えたときに、そと海、こちらは津波到達まで約5分程度ということですけども、そういうものと考えても、時間的余裕はあるであろうと。しかしながら、これらご答弁と中日新聞で報じられた「津波避難困難地域」は、大きく食い違うものでした。これが「浅井市長の危機管理意識」です。
また、繰り返しになりますけども、水平避難できなかった場合にも、近隣に津波避難ビル、あるいはですね、国道23号の豊橋バイパスの豊川橋料金所、旧ですね、こちらの方にも避難できると、そういった避難場所等もございます。
そうした意味で、もちろん水平避難をきちんとしていただくのが何よりですけども、最悪の場合にもそういった備えがありますということでございます。
https://toyohashi-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1052 (54:25頃より)
■
先ず、中日新聞記事の「豊橋市津波避難行動指針」(以下、指針)は、こちらでご覧いただけます。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/31505.htm
そして、用語の説明です。ざっくりとは、
- 避難行動対象地域:津波が発生した場合に、避難が必要な地域(便宜上、以下A地域)
- 避難困難地域:A地域のうち、原則徒歩で水平避難が困難な地域(同、B地域)
- 特定避難困難地域:A地域のうち、原則徒歩で水平避難も垂直避難も困難な地域(=B地域のうち、垂直避難も困難な地域)
避難行動対象地域
津波が発生した場合に避難行動(垂直避難・水平避難)が必要な地域で、津波浸水想定区域及び津波災害警戒区域に基づき市が指定する。安全性の確保、円滑な避難等を考慮して、津波浸水想定区域等よりも広い範囲で指定する。
避難困難地域
津波の到達時間までに、原則徒歩で避難行動対象地域外(避難の必要がない安全な地域)に避難することが困難な地域
特定避難困難地域具体的には、次のとおりです。
津波の到達時間までに、原則徒歩で避難行動対象地域外、または避難行動対象地域内の津波避難ビルや津波避難場所に避難することが困難な地域をいう。
水色+青色+黄色が「避難行動対象地域(A地域)」で、
黒矢印が、豊橋球場の移設先です(以下同じ)。
三河湾に面した西側は、広く水色の津波浸水想定区域、とされています。
浅井市政答弁では、
そと海に面している地域と比べ、時間的には余裕があると、太平洋側を比較対象にすることで、
記者会見での市長発言「時間的には余裕がある」を
あとから正当化するような一言を挿れてきました。
しかし、実際には、
太平洋側では、高さ 40m から 70m の海食崖を形成しており、人家等がないことから、海岸線等を除き、避難行動対象地域から除外します(指針p9)と「時間的余裕」以前の評価がなされており、指針において太平洋側は、
上図でも「凡例」が被されてしまうほど、重要視されていません。
(※安全、という意味ではありません。地震発生時、海岸にいる方は速やかに避難されてください)
■
続いて、濃いピンクが、水平避難が困難な「避難困難地域(B地域)」です。
浅井市政答弁では、
80分あれば徒歩で水平避難する場合においても(略)時間的には余裕がある豊橋球場移設先の総合スポーツ公園は真っピンクであり、
どうのように「数値を客観的にですね、考えた」のか、理解できません。
■
更にB地域のうち、津波避難場所(赤点)や津波避難ビル(青や緑の点)
から遠いところが、垂直避難も困難な「特定津波避難困難地域(C地域)」です。
緑の円の大きさは「(約80分で)逃げられる距離」でなく、
円の大きさは、収容人数に応じた「避難可能距離」です。
矢印右上のひときわ大きな緑円(の中心の赤点)が、答弁にて
国道23号の豊橋バイパスの豊川橋料金所、旧ですね、こちらの方にも避難できるとされた、旧料金所です。しかし指針では避難できることになっていません。
本当に検討・答弁が杜撰過ぎます。
そして、この緑円を除した赤いエリアが、
垂直避難も困難な「特定津波避難困難地域(C地域)」となります。
■
浅井市政が、どれほど危険な場所に、運転ができず(≒遠く避難できない)
少年野球や中高生も多く使う豊橋球場を移設しようとしているか、
おわかりいただけたと存じます。
3.11では、子どもを助けるため等、敢えて浸水域に向かった
「ピックアップ行動」も指摘されています。
また同じく津波想定区域への野球場移設について「地震から津波到来まで80分、時間的余裕はある」との市長見解があったが、東日本大震災ではグリッドロックという超渋滞現象も起きていて、地震発生直後に車が一斉に道路へ出て、身動きが取れなくなったところに津波が襲ったということもわかっている。 pic.twitter.com/aHAp9autYc
— mino@豊橋・田原、東三河 (@minohirona) June 13, 2023
浅井市長の危機管理意識を含め、このような市政で、
「人づくりナンバー1」「子育てするなら豊橋」
などと、よく言えます。
では。