豊橋市議の長坂です。
いよいよ3期目となりました。

さて、選挙の残務もおよそ終わり、選挙結果の数字を振り返っています。

今回、豊橋市議選では、投票者数が男女でぴったり同じ人数という、
珍しい現象が起きました。

最初は、女性(特に若年の)候補者が増えたので、女性の投票者が増えたのかと思いました。

しかし、よく考えると、そもそも女性の方が寿命が長い分、人口(有権者数)も多く、
男女別では元々、女性の方が投票者数が多いです。

そのため、実際は私の勘違いと逆に、女性の方が多かった投票者数の差が、
徐々に縮まり、今回たまたまぴったりになった。

そしてこの傾向が続くと、今後は男性の投票者数の方が多くなっていきます。



この現象について、2つ気になることが生まれました。
  1. この現象は豊橋市特有か、それとも全国的に同様の傾向か
  2. この現象の理由として、男女で年代別の投票率に違いがある(高齢になると男性の投票率が高まる)と説明として成立するが、どこかにそのような資料はないか


1.については、下記の国政選挙の結果を見ると、全国的な傾向と言えそうです。
https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/sankakujokyo/2000/1-1-1.html
参議院の方が定期的(3年毎)のため、そちらの数字を見ると、
  • 戦後すぐは男性の方が10%以上高かった投票率が、
  • 昭和40年代に男女同程度となり、
  • 昭和61年には女性の投票率が、最大で2%以上高かったものの、
  • その後、男女差は縮まる傾向にある
となっています。



2.については、
「投票率 男女別」などの検索結果で出てきた富山県や東京都の調査を見ると、
65~70歳くらいまでは女性の方が投票率が高く、それ以降は男性の投票率が上回る、
という結果が、いずれも見て取れます。
230514_R4sangiin_touhyouritsugraph_0
(画像は下記のむつ市サイトより)
(追記)よく見たらむつ市は20代~30代男性の投票率も高いです(追記おわり)

(参考)
> 男女別でも前回上回る 衆院選小選挙区 県内投票率:北陸中日新聞Web
https://www.chunichi.co.jp/article/393263 
> 青森県むつ市|年齢別男女別投票率について
https://www.city.mutsu.lg.jp/government/senkyo/nenreibetsu_touhyouritsu.html 

※下記はいずれもPDF
> 東京都|令和3年 10 月 31 日執行衆議院議員選挙 調査結果の概要
https://www.senkyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/R3shuu_nendai_gaiyou.pdf 
> 新潟県柏崎市|平成27年4月12日執行 新潟県議会議員一般選挙
https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/material/files/group/53/h27touhyouritu-kengi.pdf 
> 富山県|平成24年度10月28日執行富山知事選挙における年齢別・男女別投票率について
https://www.pref.toyama.jp/documents/13804/241028chijinenrei.pdf 



つまり、高齢化が進み、高齢者人口が(男女とも)多くなると、
投票率の高い高齢男性の投票者数が、男性全体の投票率を押し上げて、
男女別の投票率でも再び、男性が女性を上回る、ということになりそうです。

昨今の男女共同参画社会化や、女性の寿命が長い分、人口が多いことからも、
今後、女性の声が大きくなる(女性の投票者数が増える)かと思いきや、
全く逆の傾向が見えたため、意外に思い、ブログに記してみました。

では。