豊橋市議の長坂です。
何のためプロに調査委託したのでしょう。

さて、本日(8/10)に予定されていた「多目的屋内施設関連市場調査報告書」を審査する市議会(委員会)が、前日8/9になって急きょ中止・延期が決まりました。
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https://www.city.toyohashi.lg.jp/item/9869.htm 
(延期の記載は既に削除)

理由は市役所から資料(報告書)差し替えが必要との意向が示され、
差し替え後資料の精読・精査のため時間が必要と議会(委員会)が判断したためです。

このような理由で延期になるのは、市議8年目にして初めてです。
(台風、大臣来訪、関連資料が遅れて出された、等で日程変更はありました)



本来、資料(報告書)は委員会開催に合わせて公表となり、
引き続き、差し替え前の資料は今も非公表であるため、
差し替え理由について、現時点では詳細申し上げることできません。

ただ、報告書の一部と、調査の全体像については、
既に公表されている中間報告書とその目次にて、ご覧いただけます。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/50587.htm 



上記URL先にも記載あるように、そもそもこの報告書の調査は、
浅井市長が5月30日に発表された新アリーナ判断の前提となっています。

浅井市長は市議会(6月定例会)でも、
今回の調査結果に私自身が納得できたため、熟慮の末、今回の決断をいたしました。
と繰り返し述べておられました。
しかし、後から差し替えるようなものに、納得してはいけないでしょう。

そして、この「調査結果」が、中間報告で示された範囲に留まらない旨は、
同じ6月定例会で出された5500万円の新アリーナ関連予算に関する答弁で示されています。

(下記動画1:07:30頃から)
https://youtu.be/UjE52iAbETY?t=4050 
(質疑)
事業化可能性調査がまだ残っている部分があるが、その結果が今後、基本計画策定業務の内容にどう影響を及ぼすのか

(答弁)
事業化可能性調査につきましては、民間事業者から得られたヒアリングの結果や他都市の実績などを元に想定される施設の収入及び支出の内容を整理し、収支シミュレーションの結果を得ております。その結果などから、事業手法の方向性や事業化に向けた課題などを概ね整理し、その内容を踏まえて補正予算に上程させていただいたところでございますので、基本計画策定業務の内容に大きく影響を与えるものではございません。

(質疑)
施設の収入及び支出の内容を整理してシミュレーションをし、結果を得ているということで、今後、基本計画策定業務内容に大きく影響を与えるものではないというお答えをいただいております。
ただ一方で本来ならこれは全てを開示して議論を重ねていく、そういった必要性があるのも確かかなというように考えております(以下略)


本当におっしゃる通りで、
「本来ならこれは全てを開示して議論を重ねていく、そういった必要性がある」
調査です。

しかしながら、今のままだと、新アリーナ判断の前提となった「差し替え前」資料すら、
ずっと公表されないのではという懸念が強くあります。

浅井市長は、早期に、今回の差し替えの理由と経緯について、
広く市民に説明すべき案件です。

もちろん、新アリーナ判断の前提を、差し替えるわけですから、
その判断もやり直すのが当たり前ですし、
資料を開示しない、根拠を示さないまま予算化した5500万円の新アリーナ基本計画策定等も、
一旦、予算執行を停止し、改めて補正予算審議からやり直すのが筋に思われます。

5500万円の「多目的屋内施設基本計画策定及び要求水準書等作成委託業務」
は、既に8月5日に締め切られ、8月19日には事業者選定のための審査が行われます。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/50906.htm

時間はありません。

では。