豊橋市議の長坂です。
言うは易し、行うは難し。

さて、森喜朗さんの発言については、周囲でも笑いが起こっていたということです。
浜田敬子氏 森会長の問題発言に「根深いのは発言に対して笑い声が起きたり辞任させられないこと」― スポニチ https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/02/07/kiji/20210207s00041000167000c.html 

森会長の発言「性差別」 海外メディアが批判―東京五輪
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021020400367
ロイター通信とAFP通信は「性差別」と断じ、発言中に評議員から笑い声が漏れたことも紹介
記事で浜田氏などが仰っていることは尤もです。

しかしこの話で、僕が思い出したのは、実際に自分がそのような場に遭遇したとき、咄嗟に笑いを制することができなかった、という経験です。

それは、比較的最近2020年7月のこと、映像も残っています。
豊橋市議会での質疑での話です。
◆長坂尚登委員
 続いて、17ページ、政策5-6男女共同参画の推進にある性別によらず活躍できる環境の充実についてです。
 最近、こちらも性別によらず、複数の市職員から私もこんなことを言われました。「奥さんが御飯作って待ってるの(?)」と。結婚したら、これは、女性は御飯を作って待っていると思われているのだと、改めて性別による生きづらさを実感しております。男女共同参画に率先して範を示すべき市役所がこの状況で、現実は非常に根深いと感じました。性別によらず、活躍できる環境の充実をまずは市役所からどのように実現させていくのか、御認識をお聞きします。

◎市民協働推進課長
 男女共同参画の推進につきましては、男性は仕事、女性は家庭という固定的性別役割分担意識が依然として残り、家庭や職場、地域社会において、その推進を阻む大きな要因になっていると認識しています。市役所職員も含め、多様な生き方を尊重し、性別によらず個性や能力を発揮するという意識を高め実践していくことが求められますので、研修など機会を捉えて働きかけてまいりたいと考えています。以上でございます。

【豊橋市  令和2年7月 第6次総合計画等策定調査特別委員会  07月13日-01号】
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/toyohashi/
奥さんが御飯作って待ってるの(?)※」
の後に、市職員側から笑いが起こりました。
(※会議録に「?」は付いていませんが、話者(長坂)としては「?」が付いています)

(笑い声、までは動画に残っていませんでした。頭出し済)

「ウケ」を狙ったつもりは全くありません。
だからこの話の流れで、笑いが起きたのは意外でしたし、「ムッ」ともしました。

しかし、咄嗟に笑いを指摘することまではできませんでした。
立場上、市職員に対して議員が言いづらい、ということはありません。

質疑の時間制限があり、ギリギリだったから、というのもあります。
しかし自分の心に素直になれば、やはり多勢に対して怯んでしまい、咄嗟に毅然と指摘ができなかった、という部分もあります。

僕がその場で指摘できなかったことは、答弁くださった市民協働推進課長を始め、市役所内で「男女共同参画」を推進くださっている方々に対して、今でも本当に申し訳なく思っています。



自分がマイクを持っているときでも、指摘は難しいのだから、
自分が話者でないときに、ましてや「長」に対して、その場で毅然と対応できる方は、本当にすごいと思います。

少なくとも僕はまず、自分に対して、次にまた同様のことが起こったとき、
今度はきちんと指摘できるように、心の準備をして、今後の議会に臨んで参ります。

では!