豊橋市議の長坂です。
県議会、初登庁です。

さて、愛知県知事の進退が問われるまでになっているため、6/25に愛知県議会(委員会)を傍聴してきました。
豊橋市議会でもYoutubeで見られるのに、現地まで行かないといけない愛知県議会...

もちろん、動画のアーカイブなども公開されておらず、また撮影・録音もだめなため、
自身のメモを元にしているため、正確さに欠くおそれもある、あくまで「参考」でお願いします。

正確な発言は、いずれ公開される愛知県議会の会議録をご参照くださいませ。
審議をした県民環境委員会は、6月25日(木)13時から開会されました。

県民環境委員会の委員方々はこちらです。
https://www.pref.aichi.jp/gikai/syoukai/iinkai/kenminkankyo.html 

全体として、愛知県としては、
昨年の「表現の不自由展、その後」は反省すべきもの、あのようなことを2度と起こしてはならない、と認識。
その上で、ちゃんと体制など見直すので、2022年も国際芸術祭をやりたい。

という感じです。



(県庁説明 )
新・国際芸術祭(仮称)開催準備費 19,562千円 
 - 報償費 555千円
 - 旅費 147千円
 - 使用料及び貸借料 72万円
 - 負担金補助金及び交付金 18,788千円

現行のあいちトリエンナーレ実行委員会にかわる新たな組織を立ち上げ、芸術監督、テーマ・コンセプト、企画概要などを決め、開催準備を行うための費用

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(質疑)
平松委員
(平松利英・自民1回・一宮市選挙区)

(1回め)
あいちトリエンナーレは素晴らしい芸術祭だと思っている。
しかし昨年は「表現の不自由展」が物議を醸し、逮捕者まで。
あいちトリエンナーレは税金で、公立の美術館で開催。
「政治的プロパガンダ」との主張による電凸攻撃や脅迫も。
業務に大きく支障があった。
同じ過ちを繰り返さないため、質疑する。

費用の内訳について

(1回め答え)
負担金18,788千円のうち、
芸術監督などの人件費985万円
地元芸術大学との連携などアートラボあいち費用560万円
広報費用 270万円
事務的経費 64万円


(2回め)
金額を見直した箇所、この額で準備が進められるのか。

(2回め答え)
芸術監督などの就任や広報の時期が(これまでより)ずれ込む、その分の人件費・広報費・事務費などが減額に。
新型コロナ対策による会議のオンライン化などで、必要最低限の経費とした。今年度はこの額で。


(3回め)
今年度の具体的なスケジュールについて

(3回め答え)
夏頃を予定していた新組織の立ち上げについて、秋のできるだけ早い時期に。
できるだけ早く芸術監督などの決める。
年度内に、テーマ・コンセプト・企画概要を発表したい。


(4回め)
2022年の開催に間に合うのか

(4回め答え)
テーマ・コンセプト・企画概要の発表は従来と同じ時期の3月末を目指すので、間に合う。
迅速に準備を進める。


(5回め)
代表質問の答弁で「県議会の伺う」ということだったが、どのように伺うのか。
「伺う」だけなのか、意見を「反映」させるのか。どの時点か。

(5回め答え)
具体的なスケジュールは現段階で示せない。
できるだけ意見が反映できるタイミングで示したい。
県議会と折々にご相談しながら進めたい。


(6回め)
名称の変更についてのお考え

(6回め答え)
名称についても新しい組織委員会で検討。
「そのままでいい」「変えた方がいい」など様々な意見があるが、
新会長大林様※の元で、検討いただく。

※大林剛郎(株)大林組 代表取締役会長
(ご参考)あいちトリエンナーレの会長候補に大林剛郎を選出。実行委員会に替わる組織委員会設立へ|美術手帖
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/2179 


(7回め)
組織体制の見直しにより、前回のような混乱を招くような展示は行われなくなるのか。

(7回め答え)
前回、運営において混乱を招いたのは反省すべき点。
芸術監督の権限の見直し提言をいただいた。
芸術監督とキュレーターとのチームで立案。
会長がアドバイザー会議の助言を経て承認。
協議が整わない場合は認めないことをルール化。


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丹羽委員
(丹羽洋章・自民2回・豊橋市選挙区)

(1回め)
私は「大失敗」と認識。
「表現の不自由展、その後」については、公の施設、税金でやるものではなかった。
「表現の不自由展、その後」という芸術を傘にした政治的プロパガンダによって台無しに。
「不適格」であったと思っている。
2度と公共の施設で、公のお金を使って、あのような企画を開催してほしくない、あってはならない。

愛知県としてどのようにお考えか。

(1回め答え)
運営において混乱を招いたことは、反省すべき点と認識。
あり方検討会から組織体制の見直しの提言。
2度と同じことが起こらないよう組織体制など見直し 。


(2回め)
もし「表現の不自由展、その後パート2」のような企画が出た場合、どのように判断。

(2回め答え)
芸術監督・キュレーターの協議が整わない場合は、見送る。
その上で、最終的に、会長がアドバイザー会議の助言で承認。
個人でなくチームでやることで、そのようなことが起きないような体制に。


(3回め)
アドバイザー会議の位置付け、助言の効力について

(3回め答え)
合議体として助言をする。
一体として体制を構築。


(4回め)
アドバイザー会議の人選、現在4名程度の名前が上がっている。
芸術分野以外の専門家(組織運営、危機管理など)について

(4回め答え)
定員は5名程度。
組織運営の専門家について、前向きに検討していきたい。


(5回め)
アドバイザー会議の人心一新、刷新について
(過去の関係者以外の人選について)

(5回め答え)
過去の課題などを知っている方がいるのがよい。
(≒過去の関係者も選定する)


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近藤委員
(近藤裕人・自民3回・日進市及び愛知郡選挙区)

(1回め)
準備委員会で発言できなかった委員、欠席の方の意見について

(1回め答え)
「「不自由展」の実行委員会も頑なだった」
「「不自由展」ばかりがクローズアップされたのはもったいなかった」
「次回は、セキュリティや大規模イベントとしての危機管理が求めれる」
など

(2回め)
「(行政は)金は出すけど、口は出さない方がよい」
ということをはっきりとおっしゃる委員(?)がいた。
県民から「議員は何をやっているんだ」との声。
これについての認識。

(2回め答え)
建畠(哲)様は、2010の芸術監督でその後も引き続き関わっている方。
山梨(俊夫)様は、あり方検討委員会の座長。
議員ご指摘の発言については、1個人の意見がそのまま・・・ではない。


(3回め)
(前回の)芸術監督を選んだ際の議事録が黒塗り。
(今回は)必ずオープンにしていただきたい。

(3回め答え)
公開について検討していきたい。


(4回め)
あいちアートラボは引き継がれる?

(4回め答え)
地元芸術大学と連携、情報発信は引き継いでいきたい。


(5回め)
名称(トリエンナーレ)が変わると、3年に1度でなくなる?

(5回め答え)
国際的に3年に1度と認知されているので、これからもやっていきたい。


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渡辺委員
(渡辺靖・新政あいち2回・西尾市選挙区)

(1回め)
会長が民間人なら、検閲にあたらないのか。

(1回め答え)
(検閲の可能性が)全くなくなるかといえば、(そうではない)。
直接的にあたらなくても、ないとはいえない。
2019年の問題点の解消のため、現時点でベストな方法がこれ。

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質疑は以上です。

質疑の後、
旧あいちトリエンナーレの補正予算は、全員賛成で委員会可決されました。

では!