豊橋市議の長坂です。
座る方が落ち着きます。
さて、大人の部活動『豊橋ライターズ』の活動で石巻山に登ってきました。
ということで、書いてみました。以下、草稿です。
■
「昔、ダイダラボッチが石巻山と本宮山をまたぎ、小便をして豊川ができた」
この看板が目に止まった。
山里で紙漉きを見たダイダラボッチは、海の人たちに海苔づくりを教えただけではなかった。
「清流」と呼ばれる豊川。
日々、私たちの喉を潤す豊川。
全国一とも言われる田原・豊橋の農業地帯を育む豊川。
ダイダラボッチのおしっこ。
しかし、ダイダラボッチ。
石巻山と本宮山を跨いだということは並の大きさではない。
ゴジラやウルトラマン、ガンダムもエヴァンゲリオンも比べ者にならないことは、容易に想像できます。
「空想科学読本」という本があります。
中高生の僕が大変はまった本です。
ゴジラやウルトラマン、ガンダムやエヴァンゲリオンなど、漫画やアニメの設定を、実際の科学法則では実現可能なのか。現実世界ではどうなってしまうのか、を検証している本です。
著者の柳田理科雄さんに敬意を表しながら、ダイダラボッチ伝説を空想科学的に検証してみます。
■
まずは、ダイダラボッチの大きさから。
石巻山と本宮山の距離を、グーグルマップで調べると13.90km。
わかりやすく14kmとしておこう。
ダイダラボッチは、日本の伝説なので、日本人を基準としてよかろう。
成人男性の平均身長は約170cmということである。
成人男性が跨いだときの両足の幅を調べようとしたが、なかなか出てこない。
「肩幅に足を開く」という言葉があるので、肩幅の数値から援用したい。
「BELCY」というファッションサイトに拠ると、
「170cm男性の肩幅の平均サイズは39.95cm」
40cmとしておこう。
ダイダラボッチと成人男性との足を広げた距離(≒肩幅)を比べると、
14km÷40cm=35000倍。
つまり、ダイダラボッチは成人男性の3.5万倍の大きさである。
これに成人男性の平均身長170cmを掛けると、ダイダラボッチの身長は・・・
170cm×35000=59.5km!!?
でかい。やはりでかかった。
■
参考までに大きさを比較します。
・ゴジラ(初代, 1954):0.05km(50m)
・ウルトラマン(初代, 1966):0.04km(40m)
・ガンダム(RX-78-2, 1979):0.018km(18m)
・エヴァンゲリオン(初号機, 1995): 0.04km(40m)
小さい、小さ過ぎる・・・
ゴジラやウルトラマンでさえ、大きさが3桁違う。
ダイダラボッチが身長170cmの人間だとしたら、
40mのウルトラマンやエヴァンゲリオンは0.11cm。アリよりも小さい。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)の「宇宙環境利用ガイドブック」に拠ると、高度100km以上が宇宙。
身長60kmのダイダラボッチ、宇宙には届かなかった。
しかし、高度10~30kmの成層圏やオゾン層を突き抜け、顔は高度50~80kmの中間圏にある。
流星やオーロラが高度80~100kmほどに図示されているため、「手を伸ばせば届きそう」ではない、本当に届く。
(補足:飛ばし読み可)
この手の話の一般論として、仮に大きさ(長さ)が2倍になると、重さは体積に比例するため2倍の3条、つまり2×2×2=8倍となる。
一方、その重さを支持する骨や筋肉の強さは、太さ、つまり断面積に比例するとされるため、2×2=4倍に留まる。そのため、同じ人型を維持することができない・・・という話の展開もできますが、そうするとおしっこの話に進めないため、ここでは別の大いなる力で、ダイダラボッチは人型を維持できるものとします。
(補足おわり)
ここで本題の小便、おしっこの話に進みたい。
■
日本河川協会サイトに拠ると、豊川の年平均流量は、新城の石田水位観測所において、
28.23立法メートル毎秒、とのことである。
入浴剤の使用方法では「お風呂のお湯(200L)」という表記をよく見る(バスロマンなど)。
200リットルは0.2立法メートルであるため、豊川の平均流量28.23立法メートル毎秒とは、1秒でお風呂141杯がいっぱいになる量である。
続いて、成人男性の尿量について。
ケアネットの記事で、次のような記述が見つかった。
成人男性の流量は15ml毎秒(0.015リットル毎秒)、となる。
ダイダラボッチの大きさは、成人男性の3.5万倍である。
大きさ(身長)が3.5万倍であれば、尿量(体積)は3乗して比較せねばならない。
そのため、0.015リットル毎秒×3.5万×3.5万×3.5万=643,125,000,000リットル毎秒!
6431億2500万リットル毎秒である。
豊川の平均流量28.23立法メートル毎秒=28万2300リットル毎秒のため・・・、
ちょろちょろである。
ダイダラボッチ、成人男性と比べるとあまりにちょろちょろである。
体の大きさは3.5万倍大きいが、尿の勢いは成人男性が2278万8162倍である。
こんなちょろちょろで、本当に川がつくれたのか。
しかし、ダイダラボッチ氏にも言い分があろう。
■
ダイダラボッチの小便からできた豊川は、24時間流れている。
一方、成人男性の小便は、1回20秒で1日6回ほど。
つまり、全部で120秒である。24時間のうち、たった2分のことである。
24時間と2分、確かにこれを比較するのはアンフェアかもしれない。
そこで、もし成人男性が1日のうち計2分で放つ尿、同じ量を24時間かけて排出するとします。
「小便24時間仮説」です。
前出のケアネット記事から1日の尿量は「1,000~1,500mL」ということなので、ここでは最大の1,500mL、つまり1.5リットルを採用します。
この1.5リットルの尿を成人男性が24時間をかけて、つまり86400秒かけて排出する場合、
1.5リットル÷86400秒=0.000017リットル毎秒。
ダイダラボッチサイズにするため、3.5万倍の3乗をかけると、
0.000017リットル毎秒×3.5万×3.5万×3.5万=728,875,000リットル毎秒。
7億2887万5000リットル毎秒である。
やはりちょろちょろである。
「小便24時間仮説」を採用しても、成人男性とダイダラボッチ氏の尿の勢いは、3桁以上の開きがあり、ダイダラボッチ氏の放尿はちょろちょろであった。
■
もし計算間違いなど、見つけましたらご教授くださいませ。
他にも、
・頭部が成層圏を突き抜けているダイダラボッチ氏の呼吸問題。
・身長60kmだと、尿の発射点すら雲より高くなるが、尿は液体のまま地上に落下し得るか。
・もしかしたら、ダイダラボッチ氏は座りションだったのではないか。
など論点は尽きませんが、本稿はこの辺りで。
豊川は「暴れ川」とも呼ばれますが、成人男性の放尿の方が、数千倍~幾千万倍も暴れているとわかりました。
柳田理科雄先生、いかがでしたでしょう。
では!
BELCY https://belcy.jp/85833
JAXA http://www.jaxa.jp/projects/pr/brochure/general_j.html
日本河川協会 http://www.japanriver.or.jp/river_law/kasenzu/kasenzu_gaiyou/chubu_r/051toyo.htm
ケアネット https://www.carenet.com/news/general/carenet/46077
アース製薬(バスロマン) https://www.earth.jp/bath-agent/index.html
座る方が落ち着きます。
さて、大人の部活動『豊橋ライターズ』の活動で石巻山に登ってきました。
豊橋市長坂なおと(豊橋だいすき ⋈ 市議)@naotoyo84この体験を元に、それぞれが原稿を書くまでが「豊橋ライターズ」の活動。石巻山、頂上からの眺望。
2019/11/10 11:06:06
三ッ口池⇒三河湾(遠くに)⇒豊橋の市街地⇒石巻中⇒本宮山⇒長楽鉱山(採石場)⇒嵩山、豊橋360度。
https://t.co/KM8UATUhYx
#豊橋 #石巻山 #霊山 #天狗 #ダイダラボッチ… https://t.co/JTyPEul9uf
ということで、書いてみました。以下、草稿です。
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「昔、ダイダラボッチが石巻山と本宮山をまたぎ、小便をして豊川ができた」
この看板が目に止まった。
山里で紙漉きを見たダイダラボッチは、海の人たちに海苔づくりを教えただけではなかった。
「清流」と呼ばれる豊川。
日々、私たちの喉を潤す豊川。
全国一とも言われる田原・豊橋の農業地帯を育む豊川。
ダイダラボッチのおしっこ。
しかし、ダイダラボッチ。
石巻山と本宮山を跨いだということは並の大きさではない。
ゴジラやウルトラマン、ガンダムもエヴァンゲリオンも比べ者にならないことは、容易に想像できます。
「空想科学読本」という本があります。
中高生の僕が大変はまった本です。
ゴジラやウルトラマン、ガンダムやエヴァンゲリオンなど、漫画やアニメの設定を、実際の科学法則では実現可能なのか。現実世界ではどうなってしまうのか、を検証している本です。
著者の柳田理科雄さんに敬意を表しながら、ダイダラボッチ伝説を空想科学的に検証してみます。
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まずは、ダイダラボッチの大きさから。
石巻山と本宮山の距離を、グーグルマップで調べると13.90km。
わかりやすく14kmとしておこう。
ダイダラボッチは、日本の伝説なので、日本人を基準としてよかろう。
成人男性の平均身長は約170cmということである。
成人男性が跨いだときの両足の幅を調べようとしたが、なかなか出てこない。
「肩幅に足を開く」という言葉があるので、肩幅の数値から援用したい。
「BELCY」というファッションサイトに拠ると、
「170cm男性の肩幅の平均サイズは39.95cm」
40cmとしておこう。
ダイダラボッチと成人男性との足を広げた距離(≒肩幅)を比べると、
14km÷40cm=35000倍。
つまり、ダイダラボッチは成人男性の3.5万倍の大きさである。
これに成人男性の平均身長170cmを掛けると、ダイダラボッチの身長は・・・
170cm×35000=59.5km!!?
でかい。やはりでかかった。
■
参考までに大きさを比較します。
・ゴジラ(初代, 1954):0.05km(50m)
・ウルトラマン(初代, 1966):0.04km(40m)
・ガンダム(RX-78-2, 1979):0.018km(18m)
・エヴァンゲリオン(初号機, 1995): 0.04km(40m)
小さい、小さ過ぎる・・・
ゴジラやウルトラマンでさえ、大きさが3桁違う。
ダイダラボッチが身長170cmの人間だとしたら、
40mのウルトラマンやエヴァンゲリオンは0.11cm。アリよりも小さい。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)の「宇宙環境利用ガイドブック」に拠ると、高度100km以上が宇宙。
身長60kmのダイダラボッチ、宇宙には届かなかった。
しかし、高度10~30kmの成層圏やオゾン層を突き抜け、顔は高度50~80kmの中間圏にある。
流星やオーロラが高度80~100kmほどに図示されているため、「手を伸ばせば届きそう」ではない、本当に届く。
(補足:飛ばし読み可)
この手の話の一般論として、仮に大きさ(長さ)が2倍になると、重さは体積に比例するため2倍の3条、つまり2×2×2=8倍となる。
一方、その重さを支持する骨や筋肉の強さは、太さ、つまり断面積に比例するとされるため、2×2=4倍に留まる。そのため、同じ人型を維持することができない・・・という話の展開もできますが、そうするとおしっこの話に進めないため、ここでは別の大いなる力で、ダイダラボッチは人型を維持できるものとします。
(補足おわり)
ここで本題の小便、おしっこの話に進みたい。
■
日本河川協会サイトに拠ると、豊川の年平均流量は、新城の石田水位観測所において、
28.23立法メートル毎秒、とのことである。
入浴剤の使用方法では「お風呂のお湯(200L)」という表記をよく見る(バスロマンなど)。
200リットルは0.2立法メートルであるため、豊川の平均流量28.23立法メートル毎秒とは、1秒でお風呂141杯がいっぱいになる量である。
続いて、成人男性の尿量について。
ケアネットの記事で、次のような記述が見つかった。
ヒトの排尿に関する数値としては、1回20~30秒、1回200~400mL、1日1,000~1,500mL、1日5~7回などが標準とされている。(略)石巻山の看板に描かれたダイダラボッチのイラストから察するに、その軽妙な動きから前立腺肥大の影響が強い年代とは考えがたい。そこで放尿は、1回20秒、300ml(0.3リットル)として計算する。
その結果、平均排尿時間は、男性(平均63.36±11.72歳)で29.00±20.62秒、女性(平均52.63±13.05歳)で18.05±12.48秒と、男性のほうが10秒以上上回った。排尿時間は、尿道が長い男性のほうが女性より長いと一般的に考えられており、それを裏付ける結果となった。(略)
哺乳類標準である「21秒」との乖離について松本氏は、「(排尿時間を延長させる)前立腺肥大の影響がないと考えられる20~50歳に限ると、男性の平均は21.98±17.87秒である」とし、先行研究と矛盾しない結果だと説明する。
成人男性の流量は15ml毎秒(0.015リットル毎秒)、となる。
ダイダラボッチの大きさは、成人男性の3.5万倍である。
大きさ(身長)が3.5万倍であれば、尿量(体積)は3乗して比較せねばならない。
そのため、0.015リットル毎秒×3.5万×3.5万×3.5万=643,125,000,000リットル毎秒!
6431億2500万リットル毎秒である。
豊川の平均流量28.23立法メートル毎秒=28万2300リットル毎秒のため・・・、
ちょろちょろである。
ダイダラボッチ、成人男性と比べるとあまりにちょろちょろである。
体の大きさは3.5万倍大きいが、尿の勢いは成人男性が2278万8162倍である。
こんなちょろちょろで、本当に川がつくれたのか。
しかし、ダイダラボッチ氏にも言い分があろう。
■
ダイダラボッチの小便からできた豊川は、24時間流れている。
一方、成人男性の小便は、1回20秒で1日6回ほど。
つまり、全部で120秒である。24時間のうち、たった2分のことである。
24時間と2分、確かにこれを比較するのはアンフェアかもしれない。
そこで、もし成人男性が1日のうち計2分で放つ尿、同じ量を24時間かけて排出するとします。
「小便24時間仮説」です。
前出のケアネット記事から1日の尿量は「1,000~1,500mL」ということなので、ここでは最大の1,500mL、つまり1.5リットルを採用します。
この1.5リットルの尿を成人男性が24時間をかけて、つまり86400秒かけて排出する場合、
1.5リットル÷86400秒=0.000017リットル毎秒。
ダイダラボッチサイズにするため、3.5万倍の3乗をかけると、
0.000017リットル毎秒×3.5万×3.5万×3.5万=728,875,000リットル毎秒。
7億2887万5000リットル毎秒である。
ダイダラボッチ氏の小便からできた豊川の平均流量は、
28.23立法メートル毎秒=28万2300リットル毎秒のため・・・、
28.23立法メートル毎秒=28万2300リットル毎秒のため・・・、
やはりちょろちょろである。
「小便24時間仮説」を採用しても、成人男性とダイダラボッチ氏の尿の勢いは、3桁以上の開きがあり、ダイダラボッチ氏の放尿はちょろちょろであった。
■
もし計算間違いなど、見つけましたらご教授くださいませ。
他にも、
・頭部が成層圏を突き抜けているダイダラボッチ氏の呼吸問題。
・身長60kmだと、尿の発射点すら雲より高くなるが、尿は液体のまま地上に落下し得るか。
・もしかしたら、ダイダラボッチ氏は座りションだったのではないか。
など論点は尽きませんが、本稿はこの辺りで。
豊川は「暴れ川」とも呼ばれますが、成人男性の放尿の方が、数千倍~幾千万倍も暴れているとわかりました。
柳田理科雄先生、いかがでしたでしょう。
では!
大人の部活動『豊橋ライターズ』絶賛活動中!|豊橋市(参考)
http://www.city.toyohashi.lg.jp/38069.htm
BELCY https://belcy.jp/85833
JAXA http://www.jaxa.jp/projects/pr/brochure/general_j.html
日本河川協会 http://www.japanriver.or.jp/river_law/kasenzu/kasenzu_gaiyou/chubu_r/051toyo.htm
ケアネット https://www.carenet.com/news/general/carenet/46077
アース製薬(バスロマン) https://www.earth.jp/bath-agent/index.html