豊橋市議の長坂です。
教員免許(高校理科)取りました。
さて、NHKなどで報じられたように、豊橋市が小学校の運動部活動を廃止することを決めました。
地元紙についても、
(前向きではないパターンとして「議論を呼びそうだ」「市民から批判の声が上がるおそれがある」などの文言が記載されます)
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ぼく自身、小学校のときは、冬~春:バスケ、夏:水泳、秋:陸上(長距離)と、がっつりお世話になっていた部活っ子であり、同時に部活動に対して、良い思い出があるため、今回の部活動廃止には、とても残念な思いがあります。
しかし、それを押しても、教職員の働き方改革は進めなくてはならないと思っており、今回の大きな決断には支持をします。
また「空いた時間については、学力が十分でない子どものための補習や教育相談にあてる」
「1人の子どもも学習から取り残したくない。学校に行きたくない子どもを出さないためだ」
についても、今の山西教育長らしさ、が表れており、支持できます。
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この部活動廃止については、私にとっても寝耳に水で、7月9日、市長の定例記者会見直前になって知らされました。
NHKの映像に出てくるものと(ほぼ)同じ資料がこちらです。

この資料を見たとき、ぼくは「よろしくないなぁ」と思いました。
理由は冒頭、
部活動はこの課題の直接的原因でもないし、部活動の廃止がこの課題の直接的な解決方法にもなりません。
これまで一般的に、部活動の廃止は、教職員の働き方改革とセットで捉えられていたので、ちゃんと(素直に?)課題は、教職員の過労、と書くべきであったと思います。
冒頭「NHKも前向きな報道でホッとしています」と書いたのは、そういう背景があったからです。
課題:教職員の過労
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解決法:部活動の廃止
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副次効果:放課後に補習や教育相談
と、書いてくれたら、わかりやすかったのに、と思います。
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これから、少なからず部活動廃止について、厳しいお声お言葉をいただくことになると思います(僕も)。
ただもう「決定」してしまったようなので、この「廃止」を上回る様々な効果につなげてくれることを、今は期待したいと思います。
では!
教員免許(高校理科)取りました。
さて、NHKなどで報じられたように、豊橋市が小学校の運動部活動を廃止することを決めました。
豊橋市 小学校の運動部廃止へ|NHK 東海のニュース名古屋大の内田良氏にコメントを取りに行っているように、NHKも前向きな報道でホッとしています。
愛知県豊橋市は、教員の働き方改革を進めるとともに児童の学力向上をはかるため、小学校の運動部の部活動を来年度末までにすべて廃止することを決めました。
豊橋市によりますと、市立の52の小学校では、主に5年生と6年生の児童を対象に陸上や水泳、バスケットボールなどの運動部が設けられ、放課後などを利用して年間60日ほど練習しています。
しかし、新年度から小学校で英語や道徳の科目が加わり、教員の準備が必要なことに加え、教員の働き方改革も進める必要があるとして、今年度末で水泳を、来年度末で陸上やバスケットボールなどすべての運動部の部活動を廃止することを決めました。
豊橋市は、文化部についても今後、廃止に向けた検討をするとしていて、空いた時間については、学力が十分でない子どものための補習や教育相談にあてるなどして、児童の学力向上をはかるとしています。
豊橋市教育委員会の山西正泰教育長は「1人の子どもも学習から取り残したくない。学校に行きたくない子どもを出さないためだ」と話しています。
公立の小学校の部活動をめぐり、愛知県内では、名古屋市が来年度末に、蒲郡市が再来年度末にそれぞれ廃止することを決めています。
これについて、学校の部活動に詳しく、「ブラック部活動」などの著書でも知られる名古屋大学大学院の内田良准教授は、「小学校では、英語やプログラミング学習などが加わって教員の繁忙感は高まっていくことが予想される。小学校の部活動は、学習指導要領にも記載されておらず、そもそもやる必要のない部活動を取りやめる今回の取り組みは評価したい。地域に任せるものは任せ、学校が本来、取り組むべき教育に専念してほしい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20190709/3000005584.html
地元紙についても、
豊橋の小学校 運動部活動廃止へ|東愛知新聞
豊橋市は9日、市内52小学校の運動部活動を廃止すると発表した。新学習指導要領の完全実施と、同市で「新たな3学期制」が始まる来年度から水泳を皮切りに行い、2021(令和3)年度からは陸上などすべての運動部活動をなくす。音楽関係などの文化部については現在、検討を進めている。東三河では、蒲郡市も小学校部活動の廃止を打ち出している。
豊橋市は、学力テストの結果が振るわないなど児童の学習面や、過労死ラインにあたる月80時間以上の残業をしている現状がある教職員の働き方改革から、小学校部活動の廃止を検討している。
http://www.higashiaichi.co.jp/news/detail/4935
小学校の部活動廃止へこれらも前向きな報道と言えそうです。
2020年度末までに豊橋市/教員の負担減 働き方改革推進図る | 東日新聞
豊橋市教育委員会は9日、市立小学校全52校の運動部活動を2020年度末までに廃止する方針を明らかにした。部活指導に費やされる時間の負担を減らし、教員の働き方改革を進める。
https://www.tonichi.net/news/index.php?id=75712
(前向きではないパターンとして「議論を呼びそうだ」「市民から批判の声が上がるおそれがある」などの文言が記載されます)
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ぼく自身、小学校のときは、冬~春:バスケ、夏:水泳、秋:陸上(長距離)と、がっつりお世話になっていた部活っ子であり、同時に部活動に対して、良い思い出があるため、今回の部活動廃止には、とても残念な思いがあります。
しかし、それを押しても、教職員の働き方改革は進めなくてはならないと思っており、今回の大きな決断には支持をします。
また「空いた時間については、学力が十分でない子どものための補習や教育相談にあてる」
「1人の子どもも学習から取り残したくない。学校に行きたくない子どもを出さないためだ」
についても、今の山西教育長らしさ、が表れており、支持できます。
■
この部活動廃止については、私にとっても寝耳に水で、7月9日、市長の定例記者会見直前になって知らされました。
NHKの映像に出てくるものと(ほぼ)同じ資料がこちらです。

この資料を見たとき、ぼくは「よろしくないなぁ」と思いました。
理由は冒頭、
小学校運動部活動を廃止し、地域で子どもを育て、見守る仕組みづくりを進めますこの「課題」と部活動は直接関係ありません。
学習内容が未定着のまま進級してしまうことによる、学力不振、それに起因する学校生活への不適応などが、本市の課題となっています。
部活動はこの課題の直接的原因でもないし、部活動の廃止がこの課題の直接的な解決方法にもなりません。
これまで一般的に、部活動の廃止は、教職員の働き方改革とセットで捉えられていたので、ちゃんと(素直に?)課題は、教職員の過労、と書くべきであったと思います。
冒頭「NHKも前向きな報道でホッとしています」と書いたのは、そういう背景があったからです。
課題:教職員の過労
▼
解決法:部活動の廃止
▼
副次効果:放課後に補習や教育相談
と、書いてくれたら、わかりやすかったのに、と思います。
■
これから、少なからず部活動廃止について、厳しいお声お言葉をいただくことになると思います(僕も)。
ただもう「決定」してしまったようなので、この「廃止」を上回る様々な効果につなげてくれることを、今は期待したいと思います。
では!