豊橋市議の長坂です。
1万6千のアンケートとは本気です。
さて、議長を通じて教育委員会(教育政策課)から以下のようなお知らせをいただきました。
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いくつか用語をご説明します。
「小学校のあり方」
目的に「児童・生徒数の減少が見込まれるとともに学校施設の老朽化が進んでいく状況の中」とあり、またこれまで教育課題検討会議※などで「人口減少化に対応した学校のあり方について」をテーマに検討され、「本市における将来の学校のあり方」を提言がされたように、この「小学校のあり方」には、「統廃合を含む小学校の規模や数」が含意されています。
※ http://www.city.toyohashi.lg.jp/7196.htm
「クラス替え」
1学年1学級だと、学年が上がる際のクラス替えができなくなるため、それを想定しての言葉と思われます。
「小規模校」
「6~11学級の小学校」
(「教育課題検討会議学校規模の適正化に関する基本方針」 への提言より※同上)
つまり「1学年1学級」が1学年でも存在する学校です。
(中学校では「3学級~11学級の中学校」)
小中学校ともに、12~24学級を「適正な学校規模」と位置付けています。
また「小規模校」を下回る「5学級以下の小学校(2学級以下の中学校)」は、「過小規模校」とされています。現在、豊橋市に「過小規模校」はありません。
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平成27年1月に文科省が策定した「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」では、次のように記しています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/detail/1354768.htm
議長からのお知らせで示された4つの「主な調査項目」
ただ、最も聞くべきは、
「今、お子様が通っている小学校が他校と統合しても、1学年2学級以上が望ましい」
または、
「今、お子様が通っている小学校が他校と統合するなら、1学級1学年のままや1学級2学年(複式学級)になってもよい」
と思いますが、いかがでしょう。
では。
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「1 豊橋市未来応援奨学金の制度改正について」の資料
http://www.city.toyohashi.lg.jp/38344.htm
1万6千のアンケートとは本気です。
さて、議長を通じて教育委員会(教育政策課)から以下のようなお知らせをいただきました。
小学校のあり方に関するアンケート調査の実施について※「1 豊橋市未来応援奨学金の制度改正について」の資料は末尾に添付します。
①目 的
児童・生徒数の減少が見込まれるとともに学校施設の老朽化が進んでいく状況の中、今後の「子どもたちのより良い教育環境づくり」を考えていく上での調査・研究資料とするため、アンケート調査を行います。
②調査対象
市内小学生の保護者全員(約1万6千世帯)
③実施方法
期 間:令和元年5月23日(木)~6月3日(月)
配布・回収:学校を通じて配布・回収
回答方式:マークシート(無記名)
④主な調査項目
(1)1学年あたりの理想的な学級数とその理由
(2)クラス替えの必要性とその理由
(3)小規模校対策の必要性とその理由
(4)小規模校として存続する場合に必要な対策とその理由
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いくつか用語をご説明します。
「小学校のあり方」
目的に「児童・生徒数の減少が見込まれるとともに学校施設の老朽化が進んでいく状況の中」とあり、またこれまで教育課題検討会議※などで「人口減少化に対応した学校のあり方について」をテーマに検討され、「本市における将来の学校のあり方」を提言がされたように、この「小学校のあり方」には、「統廃合を含む小学校の規模や数」が含意されています。
※ http://www.city.toyohashi.lg.jp/7196.htm
「クラス替え」
1学年1学級だと、学年が上がる際のクラス替えができなくなるため、それを想定しての言葉と思われます。
「小規模校」
「6~11学級の小学校」
(「教育課題検討会議学校規模の適正化に関する基本方針」 への提言より※同上)
つまり「1学年1学級」が1学年でも存在する学校です。
(中学校では「3学級~11学級の中学校」)
小中学校ともに、12~24学級を「適正な学校規模」と位置付けています。
また「小規模校」を下回る「5学級以下の小学校(2学級以下の中学校)」は、「過小規模校」とされています。現在、豊橋市に「過小規模校」はありません。
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平成27年1月に文科省が策定した「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」では、次のように記しています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/detail/1354768.htm
法令上、学校規模の標準は、学級数により設定されており、小・中学校ともに「12学級以上18学級以下」が標準とされていますが、この標準は「特別の事情があるときはこの限りでない」という弾力的なものとなっていることに留意が必要です。(p6)そして小規模校について(学級数が少ないことによる学校運営上の課題)として、下記を上げています。
① クラス替えが全部又は一部の学年でできないまた、(教職員数が少なくなることによる学校運営上の課題)として、
② クラス同士が切磋琢磨する教育活動ができない
③ 加配なしには、習熟度別指導などクラスの枠を超えた多様な指導形態がとりにくい
④ クラブ活動や部活動の種類が限定される
⑤ 運動会・文化祭・遠足・修学旅行等の集団活動・行事の教育効果が下がる
⑥ 男女比の偏りが生じやすい
⑦ 上級生・下級生間のコミュニケーションが少なくなる、学習や進路選択の模範となる先輩の数が少なくなる
⑧ 体育科の球技や音楽科の合唱・合奏のような集団学習の実施に制約が生じる
⑨ 班活動やグループ分けに制約が生じる
⑩ 協働的な学習で取り上げる課題に制約が生じる
⑪ 教科等が得意な子供の考えにクラス全体が引っ張られがちとなる
⑫ 生徒指導上課題がある子供の問題行動にクラス全体が大きく影響を受ける
⑬ 児童生徒から多様な発言が引き出しにくく、授業展開に制約が生じる
⑭ 教員と児童生徒との心理的な距離が近くなりすぎる (p6-7)
① 経験年数、専門性、男女比等バランスのとれた教職員配置やそれらを生かした指導の充実が困難となる更に、(学校運営上の課題が児童生徒に与える影響)として、
② 教員個人の力量への依存度が高まり、教育活動が人事異動に過度に左右されたり、教員数が毎年変動することにより、学校経営が不安定になったりする可能性がある
③ 児童生徒の良さが多面的に評価されにくくなる可能性がある、多様な価値観に触れさせることが困難となる
④ ティーム・ティーチング、グループ別指導、習熟度別指導、専科指導等の多様な指導方法をとることが困難となる
⑤ 教職員一人当たりの校務負担や行事に関わる負担が重く、校内研修の時間が十分確保できない
⑥ 学年によって学級数や学級当たりの人数が大きく異なる場合、教員間に負担の大きな不均衡が生ずる
⑦ 平日の校外研修や他校で行われる研究協議会等に参加することが困難となる
⑧ 教員同士が切磋琢磨する環境を作りにくく、指導技術の相互伝達がなされにくい(学年会や教科会等が成立しない)
⑨ 学校が直面する様々な課題に組織的に対応することが困難な場合がある
⑩ 免許外指導の教科が生まれる可能性がある
⑪ クラブ活動や部活動の指導者確保が困難となる (p8)
① 集団の中で自己主張をしたり、他者を尊重する経験を積みにくく、社会性やコミュニケーション能力が身につきにくい一方、「一般に小規模校には下記のようなメリットが存在すると言われています」として、
② 児童生徒の人間関係や相互の評価が固定化しやすい
③ 協働的な学びの実現が困難となる
④ 教員それぞれの専門性を生かした教育を受けられない可能性がある
⑤ 切磋琢磨する環境の中で意欲や成長が引き出されにくい
⑥ 教員への依存心が強まる可能性がある
⑦ 進学等の際に大きな集団への適応に困難を来す可能性がある
⑧ 多様な物の見方や考え方、表現の仕方に触れることが難しい
⑨ 多様な活躍の機会がなく、多面的な評価の中で個性を伸ばすことが難しい (p8-9)
① 一人一人の学習状況や学習内容の定着状況を的確に把握でき、補充指導や個別指導を含めたきめ細かな指導が行いやすい■
② 意見や感想を発表できる機会が多くなる
③ 様々な活動において、一人一人がリーダーを務める機会が多くなる
④ 複式学級においては、教師が複数の学年間を行き来する間、児童生徒が相互に学び合う活動を充実させることができる
⑤ 運動場や体育館、特別教室などが余裕をもって使える
⑥ 教材・教具などを一人一人に行き渡らせやすい。例えば、ICT機器や高価な機材でも比較的少ない支出で全員分の整備が可能である
⑦ 異年齢の学習活動を組みやすい、体験的な学習や校外学習を機動的に行うことができる
⑧ 地域の協力が得られやすいため、郷土の教育資源を最大限に生かした教育活動が展開しやすい
⑨ 児童生徒の家庭の状況、地域の教育環境などが把握しやすいため、保護者や地域と連携した効果的な生徒指導ができる (p34)
議長からのお知らせで示された4つの「主な調査項目」
(1)1学年あたりの理想的な学級数とその理由は、わるくないと思います。
(2)クラス替えの必要性とその理由
(3)小規模校対策の必要性とその理由
(4)小規模校として存続する場合に必要な対策とその理由
ただ、最も聞くべきは、
「今、お子様が通っている小学校が他校と統合しても、1学年2学級以上が望ましい」
または、
「今、お子様が通っている小学校が他校と統合するなら、1学級1学年のままや1学級2学年(複式学級)になってもよい」
と思いますが、いかがでしょう。
では。
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「1 豊橋市未来応援奨学金の制度改正について」の資料
http://www.city.toyohashi.lg.jp/38344.htm