豊橋市議の長坂です。
水の力ってすごいです。

さて、豊橋市では「立地適正化計画」を作成中です。
この立地適正化計画は、法に定められ、豊橋市だけでなく多くの自治体が策定しているものです。

立地適正化計画とは、
住宅及び都市機能増進施設(医療施設、福祉施設、商業施設その他の都市の居住者の共同の福祉又は利便のため必要な施設であって、都市機能の増進に著しく寄与するものをいう。以下同じ。)の立地の適正化を図るための計画

(都市再生特別措置法 第八十一条)
http://elaws.e-gov.go.jp/search/
であり、国土交通省資料によると「民間の都市機能への投資や居住を効果的に誘導するための土俵づくり」として、市町村が策定できる計画です。

豊橋市では、「医療・福祉・商業等の都市機能を都市の中心拠点や生活拠点に誘導し集約することにより、これらの各種サービスの効率的な提供が図られるように定める区域」である、都市機能誘導区域の(案)を、平成28年(2016年)11月に示していました。

具体的には、豊橋駅・南栄駅・二川駅・井原停留所(電停)・藤沢町の5箇所周辺です。
豊橋への引っ越しは駅前、南栄、二川、井原、藤沢町がよいかも - 愛知豊橋・長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/161124.html


そして、この平成30年(2018年)2月には、「今後の人口減少の中にあっても、一定のエリアにおいて人口密度を維持することにより、生活サービスや地域コミュニティが持続的に確保されるように、居住を誘導すべき区域」である、居住誘導区域の(案)が示されました。黄色と桃色のエリアです。
180716_045
この区域は次の考え方で設置されています。
180716_044s
ここでぼくが気になり出したのは、矢印で示した部分です。
○上記のうち、以下の災害危険性が懸念される区域は除外します。(計画書p.16 を参照) 
・津波想定浸水深が 1.0m以上の区域(過去地震最大モデル) 
・高潮想定浸水深が 2.0m以上の区域 
河川想定浸水深が 2.0m以上の区域 
・土砂災害特別警戒区域(通称:レッドゾーン)
果たして、浸水が1m台なら大丈夫なのだろうか。

西日本の被害状況などを見ていると、とてもそのように思えません。
そのような区域に行政が「居住誘導」してよいのか・・・。

もちろん、河川氾濫だけでなく、津波や高潮も同じです。
(過去地震最大モデルも、理論上最大想定モデルの方が・・)

計画は、
「策定から概ね 5 年ごとに計画の評価を行いつつ」
となっています。逆に言えば、一度決まると5年間はそのままです。

一旦、決定(公表)されてしまうと変更は難しい。
既にパブリックコメントも終わってしまっていますが、国は今回の豪雨を受け、治水計画の見直しを示しています。
治水計画:国交省が見直し着手 記録的豪雨の急増に対処 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180712/k00/00e/040/271000c
また、近年の水防法などの改正を受けて、洪水や水害のハザードマップも更新されるという話も聞いています。

一旦、決定(公表)されてしまうと変更は難しいので、その前に一度立ち止まって考えていただければと存じます(と、担当課にも話をしています)。



豊橋市の現在のハザードマップはこちらです。
4huusuigai_01s
そうだ、豊橋の洪水・土砂ハザードマップ見よう。
http://nagasakanaoto.blog.jp/180709.html

161122_tsunami-riron
もし豊橋で津波・大地震が起きたら、どこがあぶない?
http://nagasakanaoto.blog.jp/161122.html
では!