豊橋市議の長坂です。
W杯のためか、最近ブラタモリがやっていません。

さて、先日実施した「豊橋だいすきカレッジ」のシリーズ、
「もしブラタモリが豊橋に来たら?その1」、大盛況で終わりました。

参加者の感想をご紹介。
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【もしブラタモリが豊橋に来たら?】
なんて楽しい時間…!
豊橋市の学芸員&司書の岩瀬さんによるミニ講座。

青森の三内丸山遺跡(我々の学生時代には教科書に載っていない笑)などが発掘調査されて以来、それまでの縄文時代の常識が覆されて、自給自足ではなく、縄文時代後期には広く交易がされていたなんて話が一般的になりつつありますよね?
有名なところでは、東京の中里貝塚。国指定の遺跡で、縄文時代の大規模な干し貝の加工場で、交易目的で作っていたと言われてます。

…ここまでは一応下勉強して参加した今回の岩瀬学芸員のミニ講座。

そしたら!なんと!!

貝塚=干し貝の加工場説を最初に発表したのは、岩瀬さんによる牟呂の大西貝塚なんだそうです。

そして、牟呂の貝塚群と中里貝塚くらいしか、加工場跡っぽい貝塚(縄文人の埋葬もなく、生活ゴミもなく、ひたすらひたすら貝殻が積み重なっている)は発見されていないそうです。

石巻の辺りの同時期の集落から丸太舟で豊川を下り、干し貝作りに潮干狩りシーズンだけ皆で出勤してたんじゃないかと。

当時の主食はどんぐりだし、森には鹿や猪、川には魚もいるし石巻は生活にはもってこい。そしてシーズンになると交易の為に干し貝作りに精を出す…なんか目の前に縄文時代の人々の暮らしが浮かびませんか?

岩瀬さんにかかれば、3000年~4000年前の人々の暮らしが甦る。それも圧倒的な地道な発掘研究から得られた知見を惜しみなく、わかりやすい言葉で私たちに伝えてくれるところが素晴らしいです♪

因みに現在は中央図書館にいらして、今年中央図書館史上最高の来舘者数を叩き出した陸王展もこの方の企画。

発掘には調査員の注意力が大切だと仰ってましたが、陸王展でも感じた、その注意力と博識に裏打ちされた物語を紡ぐ力がずば抜けているんですよね~✨

こういう方が豊橋にいることが自慢でならない。
実際に、いつも使っている会場が先約あったため、ひとまわり大きい会場だったのですが、それでよかったほどの盛況でした。



そして、7月11日(水)19時~
「もしブラタモリが豊橋に来たら?その2」を開催します。
講師は、松岡敬ニ博士。会場はいつものPLAT研修室(小)です。
180624_Poste authors
松岡 敬二(まつおか けいじ)
豊橋市自然史博物館 館長、理学博士。
1954年、広島県神石高原町(旧油木町)生まれ。

15年間の苦学の末、豊橋市自然史博物館開館時に豊橋市就職。地下資源館長、主幹学芸員、副館長兼事務長を経て2010年から館長。その間、博物館の教育普及・調査研究活動、展示室改装を主導。ネパール・ロシアなどの古生物調査、JICA専門家としてバンドン地質博物館へ派遣。2015年3月定年退職後、4月から非常勤館長。愛知大学、岐阜大学、島根大学の非常勤講師。学会は日本古生物学会、日本地質学会、日本貝類学会、日本展示学会、化石研究会、ため池研究会、日本郷土かるた協会など。

共著書「琵琶湖の自然史」(八坂書房)、「恐竜と絶滅した生き物」(世界文化社)、「博物館資料論」、「展示論」(雄山閣)、「新化石の研究法」(共立出版)、「進化のかるた」(奥野かるた店)、「ため池と水田の生きも物図鑑」(トンボ出版)、「愛知県史別編自然」(愛知県)、「古地図で楽しむ三河」(風媒社)他、地質・古生物・貝類・海綿・カルタなどの論文・随筆等は550篇以上。
最近では新種の巻き貝発見が、新聞を賑わせました。
巻き貝「ビワカワニナ」の新種5種発見

豊橋市自然史博物館の松岡敬二館長(63)らが、約120万年前~50万年前に堆積した滋賀県大津市の堅田層から巻き貝「ビワカワニナ」の新種5種を発見した。琵琶湖水域に生息するビワカワニナの仲間15種類の進化の道筋を知る重要な手掛かりになると期待されている。
前回同様、松岡博士には、テーマの【もしブラタモリが豊橋に来たら、タモリさんにここを見せたい】と、「写真や図を多めでお願いします」だけお伝えしているので、どんなお話になるのかぼくも楽しみです。古生物や地質学がご専門ということですが・・・



フェイスブックでのイベントページは、まだつくっていないため、でき次第こちらにもURL追記したします。
(追記)イベントページつくりました。
https://www.facebook.com/events/769616193427610/
(追記おわり)

こちらのグループページでもお知らせします。

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では!