豊橋市議の長坂です。
サイホンと言えば、灯油のあれです。

さて、面白いものを見つけました。
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豊橋市の高低差マップ(標高図)です!
http://www.city.toyohashi.lg.jp/6922.htm

干拓地である豊橋市西部の標高の低さ、
太平洋沿いの豊橋市南部の標高の高さ、
豊川下流域の標高がその南北に比べて低く、明確な扇状地であることなどなど。

一見にして、見て取れます。



ところで最近よくメディアで「豊川用水」が取り上げられていると思っている方、いらっしゃいますか?
明日6月1日が「通水50周年」であるためです。

ブラタモリといえば、高低差。高低差といえば水の流れです。
お堀や上水など、人工的な水の流れを取り上げることともしばしば。

豊川用水は距離82000m(82km)に対し、水位標高差58m※
つまり勾配は1mにつき僅か0.7ミリ!!もうほとんど水平!!
(※豊橋市内を通る大野頭首工(新城)~初立池(田原)ルート)

一体どんなルートを通っているのか・・・
そこで豊橋の高低差マップと、豊川用水のルートを重ね合わせて見ました。
資料はこちら。
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地味に有能な「知るほど豊橋」その3豊川用水の回。
お陰様でアプリから無料で誰でも見られるようになりました。
http://www.city.toyohashi.lg.jp/24746.htm
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こちら特に真ん中の地図と、グーグルマップの目視から標高図に豊川用水を描きました!
(東部幹線です。不正確な部分があるかもしれません。間違いを見つけたら教えてください)
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豊橋市東部を一直線に南下。
そのまま直角に曲げ、一路西進。
見ての通り、ほとんどは標高50m以上を示す白い箇所を通っています。

青矢印は「知るほど豊橋」地図にも記載ある用水沿いの主要ポイント。
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上から調整池2つ(大原調整池、三ツ口池)と二川サイホンの入り口&出口です。




大原調整池~三ツ口池、
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水路が途中で切れている部分は、地下や地中を通っていると思われます。
上が大原調整池、下が三ツ口池。その三ツ口池付近の写真。
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(知るほど豊橋より)



続いて、三ツ口池~二川サイホン入り口
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サイホンについての解説(知るほど豊橋より)
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二川サイホンの入り口(二川チェック)
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続いて、二川サイホンから90度カーブ。
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二川サイホン以外にも、標高の低い茶色い部分で水路が目視できなくなっています。
ここも同様にサイホン方式で地下を通していると推測。
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二川サイホン出口



そして渥美半島を田原市まで西進。
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左の中央やや下に「万場調整池」が確認できます。



いかがでしたか?

豊橋市内ではほとんどが山林や高地を通る豊川用水。
しかも地下(暗渠)も多い。

市街地を走るためよく目にする牟呂用水と比べ、
とよはしっこの中でその存在がピンと来ないのもわかった気がします。

しかし、82000mの長距離に対してわずか58mの標高差、
きっとタモリさんなら「よくぞこんなルートを見つけ出し、水を通した」
と感慨ひとしおでしょう。

暗渠のように目に見えないものにも想像を巡らせ、当時の知恵に思いを馳せる。
そんなタモリさんのような視点で、新しい豊橋をこれからも見つけたいです。

では!