豊橋市議の長坂です。
愛知県はサルの形に見える派です。

さて、豊橋市のごみ焼却炉の故障による「ごみ処理非常事態宣言」、
「非常事態宣言」燃やすごみの削減、リサイクル化ご協力をお願いします。 - 愛知豊橋・長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/180406.html
ようやく見通しが立ってきました。
豊橋、ごみ焼却炉1基故障 再稼働は12月に:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20180427/CK2018042702000055.html

豊橋市内のごみを焼却する資源化センター(豊栄町)で焼却炉一基が故障した問題で、市は二十六日、再稼働見込みを十二月下旬と発表した。再稼働までの間、処理しきれない家庭ごみの一部を廃棄物最終処分場(高塚町)に仮埋め立てし、再稼働後に掘り起こして焼却処分する異例の措置も決めた。
身も蓋もない言い方をすれば「穴掘って埋める」作業をすることになります。

おそらく6月か9月の議会には、費用増分の補正予算が示されると思われます。
それも気になるところです。



ところで、この非常事態宣言が出されたとき、フェイスブックでこんなコメントを見かけました。
(近隣の)◯◯市のゴミ処理施設に協力してもらうってわけにはいかないですよね…
先のブログで、3.11.の電力の非常事態(ヤシマ作戦)について触れました。
このコメントを見て、そう言えば、3.11.でも電力会社のエリアを超えて、
電力の「融通」があったことを思い出しました。



豊橋市を含み東三河の8市町村が「広域連合(特別地方公共団体)」として、
介護保険事業などの統合・効率化を図っているのを、知っている方もいらっしゃるかと思います。

実は「ごみ処理」に関しても、10年以上前から着々と広域化が計画されており、
2024年度には、豊橋田原の共通のごみ処理施設が稼働するスケジュールが示されています。

以下「第2次愛知県ごみ焼却処理広域化計画(平成21年3月 愛知県)」より
180502_kouikika_keikaku_no2_027
(13)豊橋田原ブロック
◯ブロック構成市町村 豊橋市、田原市
◯整備計画
田原市赤羽根環境センターを平成 26 年度に廃止し、その処理分については、田原リサイクルセンターにおいて処理を行う。その後、豊橋市資源化センターと田原リサイクルセンターを統合することにより、最終的に1施設への集約化を目指す。 
ちなみに、豊橋・田原以外の東三河についても、次の通りです。
(12)東三河ブロック
◯ブロック構成市町村 豊川市、蒲郡市、新城市、設楽町、東栄町、豊根村、小坂井町、根羽村<長野県>

◯整備計画
中田クリーンセンターを平成 26 年度以降に廃止し、その処理分については、新城市クリーンセンター更新までの間、ブロック内の他施設において処理を行う。その後、豊川宝飯衛生組合清掃工場と蒲郡市クリーンセンターを統合することにより、最終的に2施設への集約化を目指す。なお、山間部という地理的な条件から、新城市クリーンセンターの更新時には焼却能力 300t/日以上という基準は適用しない。
※両者とも平成21年3月時点での計画の記述です。
http://www.pref.aichi.jp/kankyo/kansei-ka/keikaku/index.html



今回の非常事態により、近隣市の焼却施設に処理をお願いするとなると、
先方の事情もありますし、ごみ収集車の運行ルートもありますし、
それに伴って、費用の話もあります。

しかし、ピンチはチャンスかもしれません。

これが東三河が、新しく広域連携できるきっかけに、
どういう選択肢が費用節減に、市民のためになるのか、
少し広い視野で、謙虚に考える必要があるかもしれません。

では!