豊橋市議の長坂です。
マラソン大会は高師緑地でした。

さて、全国の自治体同様に、豊橋市でも人口減少に対応した、
公共施設の適正化(縮減・統廃合など)が喫緊の課題になっています。

この話は「総論賛成・各論反対」になりやすく、
「話はわかる。でもうちの学校はなくさないで」と。

豊橋でも最近話題の「ユニチカ跡地」のすぐ近く、
高師緑地内にある「(旧)生活家庭館」はまさにそんな公共施設です。


近隣の公共施設(旧・勤労福祉会館⇒現・アイプラザ豊橋)が、
愛知県から豊橋市に移ったこともあり、重複する機能も多いことなどから、
既に5年前に生活家庭館は閉館予定でした。

ところが、周辺住民などの存続の要望が強く、
5年間の延長となりました。

その5年が、今年度(平成29年度)で切れるため、
予定通り、旧・生活家庭館は廃止・解体となる予定だったのですが、
次のような措置が取られることに。
1.当該施設は平成30年3月31日をもって閉館する。
2.閉館後、建物を市から譲り受け、施設をこれまでと同様に活用する団体を一般公募する
3.公募の結果、候補者がない場合は予算措置後、建物を解体する。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=926228470886951&id=630449797131488
なかなかに画期的な判断とです。



この「譲り受け」は、「無償譲渡」であることを市から聞きましたが、一方で、今後運営や施設維持に係る経費は、解体費用まで含めて、譲渡先の負担になるということです。もちろん安全管理の責任なども。

また「無償譲渡」は、建物だけ。
土地は国有地ということで、譲渡の対象外です。

「無償譲渡」なので、いわゆる入札のような価格勝負にはならないため、複数の応募があるときには、活用方法の提案内容(と応募者の財務的な健全性など)によって、評価・選定されることでしょう。

詳細な公募の要件は、それなりに早いタイミングで(おそらく年度内に)示されるようです。



今年度、公園などの民間活用を促進するために、都市公園法等が改正されました。
僕自身、それについて昨年6月の議会で聞いていたため、その活用かと期待していたのですが、
170607_zu01
 - 6月13日(火)10時から議会で質問します。 - 愛知豊橋・長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/170607.html
今回は、この法律改正を活用する案件じゃないということで・・・ざんねん。
でも生活家庭館で結婚式もやったという昔話も聞くので、
それも「これまでと同様に活用」の範疇に入るのでしょうか。

他方、今回の「無償譲渡」は、国有地にある建物ということも含め、
なかなかにチャレンジングなことであったと思いますので、
挑戦された市職員方々には敬意を表し、頭が下がる思いです。

次は是非、都市公園法などの改正を受けた民間活用への挑戦にも期待すると同時に、
まずはせっかく公募するのだから、多くの応募があることを願いたいと思います。

ちなみに千葉市では、こんな興味深い試みが始まっています。
180220_sounding-hyoudai
 - 千葉市の都市公園魅力向上に向けたマーケット型サウンディング調査を実施します。
http://www.city.chiba.jp/toshi/koenryokuchi/ryokusei/marketsounding.html

では!

(ご参考)
(PDF)都市公園法改正のポイント|国土交通省
http://www.mlit.go.jp/common/001197445.pdf