豊橋市議の長坂です。
ボウサイイエローの声がかわいいと思います。

さて、先ほどニュースで東京消防庁の出初式がやっていました。
豊橋市でも同様に、本日、消防出初め式が行われました。
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出初式などをはじめとする消防団参加の式典等については、
当事者である消防団員から度々ご意見をいただきます。

この年末年始にも、もう少し減らしたり、
日程変更(土曜⇒日曜)できないか、という声を聞きました。

消防団員には、基本的にはボランティアです。
(職階によって、年間8万円(団長)~3万(団員)ほどの報酬あり)

火災現場への「出動」以外に、現在豊橋市では少なくとも年4回の「式典」があります。
1月の出初式、3月の観閲式、4月の結団式と結隊式です。
http://www.city.toyohashi.lg.jp/8713.htm
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豊橋市消防団では、現在1200名を超える団員がいます。
毎回毎回が100%全員参加というわけではありませんが、仮に平均50%の600名としても、600名 × 4日=2400人日です。
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今日の出初式も9時開始でしたが、団員は7時集合とも聞きました。
制服のため、寒空にも関わらず、コートを着ることもできません。
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知り合いの消防団員から「式典のため仕事を休んだ」という話を聞いたこともあります。
※土曜が通常勤務の方もいます。

今日も観閲※がありましたが、3月にまた観閲式があります。
【観閲】自衛隊・警察などの長が、部隊を査閲すること。
https://kotobank.jp/word/観閲-469212
※消防団の場合は、団長と市長の観閲。



市職員である消防「隊」だけで行うならまだしも、ボランティアである消防団まで動員して毎年行う必要があるのかは、式典の度にぼくも考えています。

消防の出初式も観閲式も、全国的に行われているようなので、ぼくの知らない「消防道」みたいなものがあって、「絶対にやらないといけない」という方々もきっとたくさんいらっしゃる気がするので、ブログに書くことも結構悩みました・・・

去る昨年平成29年6月に「式典等の見直しについて」議会で質問しました。

この質問では、個別特定の式典についてではなく、広く豊橋市主催の式典について、準備等を含む職員と予算の負担軽減、自治体のスリム化や行財政改革の視点から聞きました。しかし、この質問のきっかけとなったのは「仕事を休んで参加」というある消防団員の言葉です。

◆長坂質問
大きい4、式典等の見直しについて

事前に確認したところによると、平成27年度に市長や副市長が出席した式典等は約290件と聞いています。うち、豊橋市や市が関係する実行委員会などが主催するものが約180件です。

式典、特に公会堂や豊橋公園、ライフポートとよはしなどで開催されている比較的規模の大きいものを見るにつけ、この式典の準備のために、職員の勤務時間、つまり人件費がどれだけ費やされているものかと思いをめぐらせてしまいます。また、参加する市民から、この式典のために仕事を休んだという声などを聞くと、さらに複雑な気持ちにもなります。

もちろん、それぞれの部署や委員会では、必要という判断のもとに実施されていると思われますが、予算や人員のように、全庁的、組織的に、定期的に見直しがされる仕組みがないのではないでしょうか。予算や人員を削減するだけでなく、その作業量を削減することも、ひいては自治体のスリム化や行財政改革につながるものと考えます。

そこで、部署を横断して、全庁的、組織的に、式典などの統合、簡素化、隔年化や周年化、そして必要性などの見直しを一度されてみてもよいのではないでしょうか。

 そこで、大きい4、式典等の見直しについて
 (1)部署を横断した統合や、簡素化、隔年化・周年化等について、お聞きします。
◎市役所答弁(総務部長)
式典等に市長、副市長が参加することは、メディアを通じた市内外への情報発信や集客力の向上などにつながるため、大きな事業効果が期待できるとともに、市長、副市長の式辞、あるいは挨拶などを通して、来場者の方々が、事業の目的、あるいは本市の取り組みなどを直接聞くことができ、とてもよかったなどの声、お話を主催者や来場者からいただいております。

そうした式典等にありましても、行財政改革の視点からも見直しは常に必要であるというように考えておりまして、昨年度は、式典を初めとした約240件のイベントにつきまして、さらなる事業効果の向上、あるいは経費や事業負担の軽減を目的として、全庁的に見直しを実施しました。

その結果、多くのイベントにおきまして、廃止、統合、実施方法の変更等を行うことができ、これにより、効果的、効率的なイベント実施体制が確保され、事務負担軽減と経費節減の両面で一定の成果が得られたと考えております。


出初式での愛知県知事挨拶(代読)において、消防団への加入促進策として「あいち消防団応援の店」などへの言及がありました。
「あいち消防団応援の店」事業を開始します。 - 愛知県
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/shobohoan/ouen-shop.html
この方向性が間違っているとは思いませんが、よく聞く声はやはり「負担減」です。
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出初式は2部制で、後半ははしご演技や「ボウサイマンZ」ショーでした。

アトラクション終了まで見学していたのですが、普段あまり聞くことのない
「来賓挨拶」への賛辞を2,3聞きました。

「短くて良かった!」と。

先ほどの県知事代読以下、全部で6,7人ほどの来賓挨拶がありました。
ある来賓挨拶が「おつかれさまです、いつもありがとうございます!」
的なほとんど一言で終わったことから、それに続く方も短い挨拶に。

豊橋の冬らしい風も吹き始め、団員の身体も芯から冷え始めたころだったかもしれません。

さて、僕の明日の成人式挨拶、どうしようか・・・

では!