豊橋市議の長坂です。
朝弱い夜型です。

さて、タイムラインにこんな記事が上がってきまして、
彼の場合は『基準以上の仕事は終わっているのに、残業して先に進めようとする』のです。

サラリーマンには”残業代で給与を稼ぐ”人もいますが、彼の場合は”仕事を進める”ためだけに残っている様子。
『…みんなどれくらい残業してるんですか…?』
『んー、だいたい10〜20時間くらいだと思います。』

『じゃあ20時間までは残業つけて良いってことですか?』
休み明けに出社した朝、彼は上司にめちゃくちゃ怒られていました。
理由を聞くと『内緒で祝日に出社して仕事をしていた』というもの。
(略)

『出勤扱いにしないで良いので…』
と平謝りしたそうですが、

『そういう問題じゃない!』
と火に油。
僕のことかと思いました。



今のぼくは時間管理を自分でする仕事なので、
自身についてはどれだけ働いても、いつ働いてもよいのですが、
一方で、市職員の働き方については、チェックする立場でもあります。

改めて、働き方のマネジメントとは難しいものと痛感しました。



自分のことについて考えてみると、集中力ってムラがある、
いつも高い集中力を維持できるわけではない、と感じます。

とても感覚的ですが、仕事量(成果)って、こんな感じなのかと。
仕事量 = 能力 × 集中力 × 時間
一般的に、勤務時間というのは一日8時間、9時~18時とかで昼休みが1時間
でしょうが、全ての人が9時~18時で高い集中力を維持するの言うのは、
なかなかに難しいことではないのかと、自分の身にについて振り返ると感じるのですが、
みなさんいかがでしょうか?



最近、遠方まで車で行くことが度々あります。
そして、下道を使うことが結構あります。

目的地にも依りますが、高速道路を使うか使わないかで、
所要時間が1.5倍~2倍くらい違います(グーグルマップにて)。

例えば、高速だと5時間、下道だと8時間みたいな。

でも、高速道路って高い集中力を要するため、
ぼくは5時間で着くのはなかなか難しい。

休憩したり、遠方なら車中泊したりして、
実際は、6時間とか7時間とか。

一方で下道の運転はかなり継続的にできます。
途中、赤信号で停まったりするのもあるし、
「疲れたらいつでも停車できる(休める)」
という気持ちが、逆に適度にリラックスできるのかもしれません。

そうすると、高速料金を払うまでの時間短縮効果が
果たしてあるのかというと・・・うーむ。

(あと下道の方が、まちなみや建物が見れたりと、
 学びを多く感じられる、というのもあります。)



話を戻して集中力。

理想を言えば、集中力が高い時間や、
高い集中力を維持できる間だけ、
積極的に仕事に取り組むことができるなら、
それに越したことはないと思います。

あるいは、低い集中力でも、長い時間持続できる人は
それはそれでいいのかもしれません。

能力は同じだけど、集中力のムラっけや持続可能時間が違う3人がいるとして、
  • 40,000(仕事量) = 100(能力)× 80(平均集中力) x 5時間(短期集中・高速道路型)
  • 40,000(仕事量) = 100(能力)× 50(平均集中力) x 8時間(平均型)
  • 40,000(仕事量) = 100(能力)× 40(平均集中力) x 10時間(持続力・下道型)
みたいな感じで働き方に対応できたら、
もっと働きやすくならないかな、と思いました。

もちろん時間数だけでなく、朝方・夜型みたいな
集中力がでやすい時間帯にも対応できたらより良い。

ちなみに「短期集中型」の人は一見それだけ時間を効率よく使えそうに見えるけれど、
その分、睡眠時間が長かったり、高い集中力を発揮するための身体のメンテナンスに
時間がかかっていたりするようなイメージです。



「勤労管理」というと、
まず第一に勤務時間数の管理になってしまうのだけど、
同じ8時間でも、高速運転と下道運転で集中力の高さと、
それを維持できる時間が違うように、
人や仕事によって、集中力&維持時間は違うのではないかと。

その集中力&維持時間を「9時~18時」という時間に、
適応できる人がいわゆる「できる人」かもしれないけれど、
ここってもうちょっと柔軟にならないかなと思ったり。
個々人の集中時間に仕事時間を合わせるような。



これができると、今働いている人だけでなく、
9時~18時のような今「普通」と言われる環境では、
働けない・働きにくい人も、働きやすい・働ける世の中になるのではないかと。

この時間内ではできないけれど、
「これだけの時間があれば私でもできる」
みたいな人にも、もう少し優しい社会にならないかな、

と、ブラック企業体質だと気付かされた僕は、
冒頭の記事を読んで、こんなことを考えてしまいました。



ところで、人間(僕)とは恐ろしいもので、
自分にとって都合のよい記事は、ポジティブに捉えてしまうものです。
 英オックスフォード大学の研究者によれば、午前10時前の就業を強制することは拷問に等しく、従業員の体調不良や疲労、あるいはストレスの原因になるそうだ。

 55歳以下の成人の概日リズムは、一般的な9~17時という就業時間とはまるで一致していない。このために、従業員のパフォーマンス、気分、精神衛生に対する「深刻な脅威」となる。ポール・ケリー博士は、人間の自然な体内時計に合わせて、職場や学校などの開始時間を抜本的に変化させる必要があると主張している。

 概日リズムに関する実験から明らかとなったことは、平均年齢10歳の子供たちは午前8時30分前には授業にきちんと集中できないということだ。同様に16歳の学生なら午前10時、大学生なら午前11時に授業を開始すると、最高のパフォーマンスを発揮できることが判明した。

 ケリー博士によれば、単純に学校の時間をずらすだけで成績を10%向上させることができるらしい。実は彼にはかつて校長を務めていた経歴がある。その学校で授業の開始を8時30分から10時に変更しただけで、最高成績が19%向上したという。

 - 午前10時前の就業開始は拷問に等しく、従業員を病気にする(英研究) : カラパイア
 http://karapaia.com/archives/52200673.html
では!