豊橋市議の長坂です。
スラムダンク世代です。

さて、昨日(12月5日)の市議会一般質問の様子が、
本日の中日新聞にて、丁寧な記事になっていました。
(下線太字は長坂による)
国交付金は不採択
豊橋市長公約「第2アリーナ」調査費

豊橋市の佐原光一市長が3期目の公約に掲げる「第2アリーナ(多目的屋内施設)の整備」事業を巡り、市の検討調査事業費約1300万円の財源として見込んでいた国の地方創生交付金が不採択となり、議会側にも報告していなかったことが分かった。

5日の市議会12月定例会で、長坂尚登議員(豊橋だいすき)の質問に大林利光市民協創部長が明らかにした。

第2アリーナは、市総合体育館(神野新田町)の大規模改修時期が迫る中、豊橋公園内での新設を検討。3月に首相官邸であった未来投資会議でプレゼンを行い、安倍晋三首相から「国としてさまざまな面で後押しする」と、言質を得ていたという。

長坂議員は、不採択の理由や議会への報告状況を質問。大林部長は推測とした上で、首相が後押しする案件ということが担当部局で認識されていなかったことが原因との見方を示し、「不採択による計画の見直しの結論が出た段階で議会に報告するつもりだった」と答えた。

第2アリーナの検討調査事業費は市議会9月定例会で採択されたが、市が議会側に必要な情報提示を怠ったとして、一般会計補正予算に「積極的な情報提供」を求める付帯決議案を可決したばかりだった。

長坂議員は「市の対応は非常に残念。調査はアリーナを造るか造らないかの重要な判断材料。年度もまたいだとしても丁寧な調査をしてほしい」と訴えた。

 - 中日新聞(2017.12.06. 東三河版)
正式な記録は、2か月後くらいに会議録が公開されますが、
以下に、やり取りのダイジェスト(要旨)を、お送りします。
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◆長坂質問
おはようございます。豊橋だいすき会の長坂です。
大きい1.新アリーナ(多目的屋内施設)について

先の9月定例会にて、佐原市長の「新アリーナ構想」とそれに基づく「多目的屋内施設検討調査事業」などについて、非常に闊達な議論がされました。

この「多目的屋内施設検討調査事業」はその事業費の半分の650万円が、国の「地方創生推進交付金」を財源とすることが前提に、9月の補正予算が組まれており、またこの交付金があるゆえに、そのタイミング、年度途中からの調査になったと記憶しています。

しかしその後、10月に豊橋市の申請は国から不採択となり、650万円の歳入の見込みがなくなりました。

そこで、これらを踏まえ、
(1)「地方創生推進交付金」の不採択に対する認識、及ぼす影響とその対応について
お聞きします。
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◎市役所答弁
地方創生推進交付金につきましては、9月補正予算で議決いただいた多目的屋内施設検討調査事業費の財源として考えておりましたが、不採択となったことで、予算・調査期間への影響があると認識しており、調査手法等の検討を行っております。

◆長坂質問
12月2日の東日新聞には、前日の定例記者会見での市長の言葉がこのように記載されています。

「ちょっとした行き違いが原因だが結果は結果」
この「行き違い」について、詳しくお答えください。

(参考)東日新聞 記事
http://www.tonichi.net/news/index.php?id=64595
◎市役所答弁
内閣府から不採択理由について、正式な発表は、されておりませんので、あくまで推測となりますが、この案件は、未来投資会議で安倍首相が「国として様々な面で後押しする。」とした「アリーナ構想」であり、今回の申請が、担当部局において、その方向性を明らかにするためのものであるという意図が十分に認識されなかったのではないかと考えており、「行き違い」と表現したものです。
◆長坂質問
そのような意味であれば、この「行き違い」のご発言、大きな誤解を招かないかと懸念します。交付金の選定にあたり、このような背景が言わなくても汲み取られ、自動的に加味されるというご認識なのかと。

市長は国の内部に長くいらっしゃり、また今は豊橋市のトップです。国や豊橋市は、そのように選定するものなのかと、誤解されかねない言葉に感じます。

首相官邸での未来投資会議の話は、当然に公式の場であり、記録も公開されており、NHKのニュースでも放送された、非常に公的なもので、大きな実績であるはずです。

内閣府内での「行き違い」の前に、そもそも豊橋市は提出した交付金の申請書において、この実績について記載されたのでしょうか?お聞きします。
◎市役所答弁
申請書に「未来投資会議」の文字の記載はしていませんでした。
◆長坂質問
非常にもったいないことだと思います。
同じく12月2日の東日新聞には、他に市長のこのようなお言葉が記載されています。

しがらみがなくなりフリーハンドで調査できる」
この「しがらみ」と「フリーハンド」について、詳しくお答えください。
◎市役所答弁
調査を進めていくうえで、調査方法、調査内容などについて、地方創生推進交付金の制度に捉われず、柔軟に調査を進めることができるとの認識を示したものであります。
◆長坂質問
1回めの答弁にて「不採択になったことで、予算・調査機関への影響があると認識」とお答えいただいていますが、調査期限についても、国の交付金の期限に捉われる必要はなくなりました

9月定例会の付帯決議で「調査の進捗に応じて、調査内容について市民や議会に対して随時積極的に情報提供を行う」と、議決されました。

地方創生交付金の採択一覧は、10月13日付で首相官邸サイトに公表されており、遅くともその時点で、豊橋市も不採択を認識していたはずです。

にも関わらず、本日までに議会に対して、正式な報告はありませんでした。「随時積極的に」ということですが、この点についての認識をお聞きします。
◎市役所答弁
不採択による計画の見直しの結論が出た段階で議会に報告するつもりでした。
◆長坂まとめ
「随時積極的に」ということなのに、非常に残念です。

私はこの調査を本当に丁寧にやっていただきたいと思っています。
この調査結果は、新アリーナをつくるのかつくらないかの重要な判断材料となります。

もう年度末まで4か月を切り、まだ調査の委託事業者の募集も始まっていないということで、実質的な調査期間は、2か月を切るのではないでしょうか。この調査期間では、適当な事業者が応募してくださるのかも疑問です。

私は本定例会に臨むにあたり、交付金が不採択になったことも踏まえ、改めて補正予算案が出て来ることを、そのような丁寧な対応を、多少なりとも期待していました。しかし結局、いまだ不採択の情報提供がないことも含め、丁寧な対応はまだ示されていません。

調査計画を変更し、年度を超えてもよいので、重要な判断材料として耐えうる、丁寧な調査、信頼に足る調査結果、そして改めて、市民と議会への随時積極的な情報提供を望みます
以上です。



ここからは補足情報です。
9月定例会なされた「異例の」附帯決議の内容は次のとおりです。
議案会第11号
 議案第65号平成29年度豊橋市一般会計補正予算(第2号)についての附帯決議
 多目的屋内施設検討調査事業費の執行に当たって、以下の点を市長に要請する。

                記
1 調査の進捗に応じて、調査内容について市民や議会に対して随時積極的に情報提供を行うとともに、意見を聞く場を持つこと

1 人口減少が進行し、財政的に厳しさを増すことが予想される中、投資及び財源と経済波及効果を精査し、この多目的屋内施設が将来の豊橋市民の重荷になることがないように慎重に検討し、調査終了時には、その検討結果とともに判断根拠を明確にすること

1 既に存在する「豊橋公園・豊橋総合スポーツ公園整備の方向性」、「豊橋市中心市街地活性化基本計画」など、さまざまな関連する構想や計画などとの整合性について検討を行うこと

 以上、附帯決議する。
  平成29年9月29日
                              豊橋市議会
この附帯決議に対して、提案者を代表して古関議員が次のように説明をしました。
◆古関充宏議員 問題意識についてということでお答えいたします。

 まず、一つ目の項目についてです。一般会計予算特別委員会の中で、調査の進展に応じて、議会に対して中間報告を行うこと。終了時には議会に対して報告を行うこととあわせて、パブリックコメントを行うことなどの答弁がありました。しかし、調査の過程において国の動向等外部環境の変化により、調査方針に大きな変更が生じる場合もあり得ると考えます。このような場合には積極的な情報提供とともに意見を聞く場が必要ではないかという問題意識であります。

 次に、二つ目の項目についてです。
 一般会計予算特別委員会の答弁では、多目的屋内施設を建設した場合の本市財政への中期的影響についても検討するという答弁がありました。しかし、この事業の有効性を判断するためには、市の財政ばかりでなく、市内の産業を含めて総合的にどのような効果があるのかを見ることが必要であり、その判断基準はなくてはならないという問題意識でございます。

 最後に、三つ目の項目についてであります。
 豊橋公園、豊橋総合スポーツ公園整備の方向性、豊橋市中心市街地活性化基本計画との整合性に関する議論は、一般会計予算特別委員会の中で行われました。その整合性については、検討するという趣旨の答弁が行われました。そればかりではなく、ほかにも関連する構想や計画であると考えられます。漏れのないように精査する必要があるという問題意識でございます。 以上です。

 - 豊橋市議会会議録【平成29年9月定例会-09月29日-04】
  http://www.kaigiroku.net/kensaku/cgi-bin/
今回の不採択は、明らかにこの「国の動向等外部環境の変化」に当たると思うのですが・・・

また、これを受けて10月2日の市長定例会見では、このように答えています。
市の議案に関する資料提示不足への認識についてですが、今回、議会からの要請により追加で提出させていただく形となりましたが、新聞報道もあって市民の皆さまの関心も高いことから、いささか配慮が足りなかったものと認識しております。 

これからはしっかりと、いろんな方々にご理解いただけるよう、分かりやすい形にして情報をお届けしてまいります
今となっては、非常に残念です。



一方、同じ日12月5日の朝日新聞にこんな胸躍る記事が!
太田敦也選手は、我らがネオフェニックスが誇る、日本代表センター。
それが、スラムダンクの井上雄彦先生と!!!!

高砂(海南大付属高センター)色紙、いいなぁ。。。

では!