NHKが、学生時代からの友人の過労死について公表しました。
僕は過労死認定されていたことも、このニュースで初めて知ったので、
今はNHKに対する怒りを禁じえません。
"TBSは今日、死んだに等しいと思います。
……今日の午後まで私はこの番組を今日限りで辞める決心でおりました"
https://ja.wikipedia.org/wiki/TBSビデオ問題
という故・筑紫哲也さんがNEWS23で発したお言葉があります。

今日、NHKは死んだに等しいと思います。



4年前の告別式参列直後の僕の気持ちを、
当時フェイスブックのノートにしたためていました。

これまで「友人まで公開」にしていたのですが、
この機会に公表します。
【死を実感する、という作業】
2013年8月7日 3:24

大学の同期が亡くなった。
 
彼女は、いつも笑顔で、
いっしょにいると周りまで
明るく、楽しくなる、そんな人。
 
季節のせいか、今、彼女のことを考えると、
なぜかいっしょにひまわりの花が思い浮かぶ、そんな人。
 
 
「もしふたりとも35まで相手がいなかったら結婚するかー」
 
純粋に友達で、全く何もなかったけど、
そんな冗談を言うくらいの仲だった。
 
学生時代、35歳なんてはるか先だった。
 
まさか彼女に35歳が訪れないなんて、
これっぽっちも思わなかった。
 
若過ぎる、あまりに突然の死。
信じられなかった。今でも信じられない。
 
事件でもない、事故でもない、病気でもない。
ましてや、自殺でもない。あまりに突然の死。
 
 
土曜の朝、同期からメールが届く。
 
蝉の泣き声が、耳の中でこだまして、
日差しは眩しいのに、汗も引いた。
何回も、何回も、何回も、メールを読みなおした。
 
 
今回ほど、自分のために参列した通夜はない。
 
彼女の死を、自分のものにするため、
行かなくちゃいけないと思った。
 
 
東京へ。
 
最寄り駅で同期と合流。
みんな、普通だった。
 
 
式場へ。
 
普通だった。
もっと不幸に包まれていると思ったのに。
 
 
焼香。
 
風になびく素敵な写真だった。
変わらず魅力的だった。
けど、彼女とは会えなかった。
 
 
遅れて来たサークル同期の女の子が、
会場でほぼひとり、ワンワン泣いていた。
 
それを見て、僕も少しでも実感しようとした。
できなかった。きっと僕も普通だった。
ワンワン泣けるその子が羨ましかった。 
 
 
彼女と面会できることになった。
僕もその列に並んだ。
 
 
ドキドキした。
 
何年かぶりの再会。
 
 
そこにいたのは、
僕の知っている彼女じゃなかった。
 
 
そのまま、同期と、
そして恩師と、飲みに行った。
 
楽しく飲んだ。
 
昔話に花が咲いた。
彼女の話もいっぱいした。
 
よかったのは、最近の彼女の話を聞けたこと。
 
彼女と同じ会社の同期がいた。
たまたま2週間前に、彼女とご飯した同期がいた。
 
彼女は、会社同僚も一目置く仕事ぶりで、
近い将来に幸せな未来もあったという。
 
ありがたかったのは、
その同期が、僕の近況も彼女に伝えてくれていたこと。
 
あまりに楽しかったので、
最終の新幹線で帰る予定を急遽変更した。
 
みんなで、彼女の好きなものを食べ、
彼女の好きな酒を飲んだ。
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解散。
 
酔った同期を連れて地下鉄に。
そして別れ、電車でひとりに。
 
 
嗚咽。
 
あんな訳のわからない涙が出てきたのは初めて。
30のおっさんが地下鉄でひとり泣いてきもちわるい。
 
それでも涙は止まらなかった。
 
 
行ってよかった。


今、当時のサークル同期と恩師が、こんなプロジェクトを進めています。
目次にはこんな項もあります。
おわりに みわっちからつながるバトン
http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/ma/0893.html

窓をひろげて考えよう
下村 健一
かもがわ出版
2017-07-20

この絵本用のみわっちの似顔絵、
この似顔絵は、豊橋の絵描き「コータロー」に、
ぼくがこだわりにこだわって描いてもらいました。
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今夜、4年ぶりに泣きました。

では。


(追記)本件について、取材インタビューを受けました。