豊橋市議の長坂です。
フェニックスの会員更新しました。

さて、豊橋市議会では9月定例会真っ最中です。

今回の補正予算案では、新アリーナに関して、
「多目的屋内施設を核としたまちづくり基本計画の策定」
の委託事業が出ています。

そんな中・・・か、どうかはわかりませんが、
昨年度、経済産業省が委託事業としていた、
「魅力あるスタジアム・アリーナを核としたまちづくりに関する計画策定等事業」
の報告書が公開されていたことを知りました。

過去にブログにも書きましたが、
5社のうちのひとつが、豊橋案件のようです。
このうち、三菱UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社の案件が、豊橋案件であったようです。
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報告書は全部で63枚です。
全文は下記URLにて、PDF形式で公開されています。
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H28FY/000270.pdf
うち後半が、概要版であったので、こちらを紹介します。
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1.モデル地域のビジョンと課題
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2.地域戦略/ビジネスモデル
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・アマチュアスポーツ⇒総合体育館
・プロスポーツ⇒新アリーナ、という棲み分け。
気になるのは、ライフポートやPLATとの棲み分けでしょうか。
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配置については左下の案が、最も良いという評価です。
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建設関連費用合計 8,145,000千円
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豊橋の地域性から想定されるメインアリーナで1000人規模のコンサートでは、
かなり余裕のある使い方になります(上がサブアリーナ、下がメインアリーナ)。
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基本計画の策定から約4年後(2021年)の供用開始を目指す
と、本編には記載があります。

3.収支計画
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年間の収入2.47億円に対し、費用が1.69億円で、
約7800万円/年の利益を見込む、という収支計画です。

4.整備・運営手法
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下段の「指定管理納付金還流型」を推しています。
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5.アリーナ建設及びエリア整備のための資金調達手法
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一番気になる図です。イニシャルコスト82億円(先ほどの「建設関連費用合計」)を、
  • 公的助成・・10億円
  • 個人寄付・・・2億円
  • 法人寄付・・30億円
  • 納付金による回収・・10億円
  • 行政負担・・30億円
として、資金調達するというのですが・・・うーん。。。

過去3年、豊橋市への寄附金(ふるさと納税含む)は、
72百万円(H28)、6百万円(H27)、19百万円(H26)であり、
個人・法人合わせて32億円を寄付で賄うというのは、
かなりハードルが高いように思われます。

そしてそれでも行政負担が30億円・・・


6.アリーナを核とするまちづくりプランによる経済効果
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イベントの総来場者数が34万人ということで、ざっくりイメージで言えば、
のんほいパーク(動物園)や、こども未来館ココニコの半分、
プラット(劇場)よりも少し多い、という感じでしょうか。

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総来場者数38万の内訳は次のような感じ。
  • 市内・・・24万人(63%)
  • 市外県内・・9万人(24%)
  • 県外東海・・4万人(11%)
  • 東海外・・・1万人(2%)

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消費額は17億円。
およそ半分がコンサート。1/4がBリーグ。
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整備前後の需要発生額は10年で206億円。
うち、建設費が85億円(先ほどから出ている数字)
消費額が122億円(≒直前の17億円×7年分)



これはあくまで、経産省の委託事業である、
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの報告書であるため、
これから豊橋市でも9月補正予算にある計画策定で、
より精査されるものと思います。
(≒82億円は決まった金額ではないよ!
きっとこれから市の職員がもっとリーズナブルな方法をがんばって考えるよ!)

一方、今年3月下旬に市長が首相官邸で行ったプレゼン資料と比べ、
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(上・今回資料/下・市長プレゼン資料)

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(上・今回資料/下・市長プレゼン資料)

この辺りとかそっくりなので、
(特に「5つのコンセプト」はうち4つがほぼ同じ文言)
時期的にも、市長プレゼン作成者が、
経産省事業報告書の中身の影響を、
市長プレゼンが受けていることでしょう。



再掲ですが、下記URLに全文(PDF)がありますので、
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H28FY/000270.pdf
同業のコンサル界隈や、設計関係でお詳しい方、
数字が甘いなど気になる点があれば教えていただければ幸いです。

では!