豊橋市議の長坂です。
5年前まで東京にいました。
さて、新卒でぼくは、社長ひとり社員ぼくひとり、
という小さなコンサルティング会社に就職しました。
「会社」というよりは、
「事務所」といった方が雰囲気が伝わるかもしれません。
小さい会社のため、「ベンチャー?」とよく聞かれましたが、
拡大指向で上場や、事業売却を目指していたわけでなく、
社長が自身のやりたい仕事をやるために独立した、
そんな感じの「個人事務所」っぽい会社でした。
■
その社長は、ひと回り以上ぼくより年長で、P&G出身でした。
P&Gというとシャンプーや洗剤のイメージが強いですが、
世界有数のマーケティングに優れた会社です
(ということをぼくも入社後に知りました)。
その間に教えられた考え方で、いくつか印象深いものがあります。
■
「その際、根拠・論拠を示せ」と。
「たぶん何を言われても、自分(社長)の方が経験が勝っているから、
十中八九、自分の意見・考えの方が優れている。
しかし、数字を示されたら、考えを変えざるを得ない」
そのため、P&Gでは、めちゃめちゃ調査を重視し、
実際にそこにかなりお金もかけているようです。
■
稚拙な聞き方では、消費者の本心がわからない。
例えば、アンケートのはじめで、
個人情報的なことを聞くのはさいあくで、
(名前はもちろん、身元がばれない出身都道府県や家族構成でも)
そういうのを先に聞いてしまうと、
本音でない「いいこ」な回答になったりします。
他にも、できるだけ「過去」を聞くとか。
例えば、ある商品を「買った」ことがあるかどうかは、
精度の高い数字がでるけれど、
ある商品を「買いたい」と思うかどうか聞くのは、
本当にその数字通りに商品が買われたりしない。
調査にお金をかけているからこそ、
より精度の高い数字を得るために、
本当に1文字レベルで、聞き方に気を遣っています。
■
一般的に商品選択の8割~9割は女性の意向に依るらしいですが、
P&Gで扱う商材は、よりその傾向が強いです。
そのため、調査対象は圧倒的に女性です。
アンケートだけでなく、一般的に「座談会」などと呼ばれる
グループインタビューで直接声を聞くこともあります。
そのとき女性は「優しい」ので、
自分がその商品を気に入らなくても
「私は気に入らない」と言いません。
「(自分とはちがう)◯◯な人は買うと思います」
とぼやかします。
しかし、聞く方はこれを信じてはいけない。
彼女は実質「私は買いません」と言っているだけ。
これを信じて「◯◯な人」向けに広告を出してしまって、
あるいはパッケージデザインをすると、失敗してしまう。
■
「男性が生理用品を売れるようになる会社」
そのくらい消費者の本音に迫るノウハウがある、
P&Gとはそういう会社のようです。
このノウハウがあるから、消費者に「刺さる」
コンセプト、商品開発、パッケージデザイン、コピー、
CM、キャンペーンイベント・・・ができるのです。
■
と言っても、ぼくは元P&Gの人と働いてはいても、
P&Gの教育を受けたわけでない「にわか」です。
きっとこんなのは序の序。
元P&G、しかもシンガポールのアジア本部まで行った才媛です。
そんな彼女に、
"Uターン妊婦による豊橋のためのマーケティングの話"
と題し、来週2月22日(水)夜にお話いただきます。
参加者との縁で、彼女がこれからも地元豊橋に
関われるきっかけになるといいなー
では!
5年前まで東京にいました。
さて、新卒でぼくは、社長ひとり社員ぼくひとり、
という小さなコンサルティング会社に就職しました。
「会社」というよりは、
「事務所」といった方が雰囲気が伝わるかもしれません。
小さい会社のため、「ベンチャー?」とよく聞かれましたが、
拡大指向で上場や、事業売却を目指していたわけでなく、
社長が自身のやりたい仕事をやるために独立した、
そんな感じの「個人事務所」っぽい会社でした。
■
その社長は、ひと回り以上ぼくより年長で、P&G出身でした。
P&Gというとシャンプーや洗剤のイメージが強いですが、
世界有数のマーケティングに優れた会社です
(ということをぼくも入社後に知りました)。
世界でも収益性の非常に優れた企業として知られている。マーケティングに極めて力を入れる企業として知られ、社内でのブランド・マネジャー相互の競争はきわめて激しいという。社長の元で、およそ4年半働きました。
ビジネス誌フォーチュンにて、「社員の能力」が業種を超えて世界ランキング第1位に選ばれており、人材輩出企業としても評価が高い。
P&Gのブランド戦略は、MBAのケーススタディの題材としてもよく取り上げられる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/プロクター・アンド・ギャンブル
その間に教えられた考え方で、いくつか印象深いものがあります。
■
数字は経験に勝る「気になることがあれば、何でも言っていい」と言われていましたが、合わせて、
「その際、根拠・論拠を示せ」と。
「たぶん何を言われても、自分(社長)の方が経験が勝っているから、
十中八九、自分の意見・考えの方が優れている。
しかし、数字を示されたら、考えを変えざるを得ない」
そのため、P&Gでは、めちゃめちゃ調査を重視し、
実際にそこにかなりお金もかけているようです。
■
数字は聞き方で変わる本音を聞き出すには、聞き方がすごく重要です。
稚拙な聞き方では、消費者の本心がわからない。
例えば、アンケートのはじめで、
個人情報的なことを聞くのはさいあくで、
(名前はもちろん、身元がばれない出身都道府県や家族構成でも)
そういうのを先に聞いてしまうと、
本音でない「いいこ」な回答になったりします。
他にも、できるだけ「過去」を聞くとか。
例えば、ある商品を「買った」ことがあるかどうかは、
精度の高い数字がでるけれど、
ある商品を「買いたい」と思うかどうか聞くのは、
本当にその数字通りに商品が買われたりしない。
調査にお金をかけているからこそ、
より精度の高い数字を得るために、
本当に1文字レベルで、聞き方に気を遣っています。
■
「◯◯な人は買うと思います」を信じてはいけないこちらも本音を推し量るためのスキルです。
一般的に商品選択の8割~9割は女性の意向に依るらしいですが、
P&Gで扱う商材は、よりその傾向が強いです。
そのため、調査対象は圧倒的に女性です。
アンケートだけでなく、一般的に「座談会」などと呼ばれる
グループインタビューで直接声を聞くこともあります。
そのとき女性は「優しい」ので、
自分がその商品を気に入らなくても
「私は気に入らない」と言いません。
「(自分とはちがう)◯◯な人は買うと思います」
とぼやかします。
しかし、聞く方はこれを信じてはいけない。
彼女は実質「私は買いません」と言っているだけ。
これを信じて「◯◯な人」向けに広告を出してしまって、
あるいはパッケージデザインをすると、失敗してしまう。
■
「男性が生理用品を売れるようになる会社」
そのくらい消費者の本音に迫るノウハウがある、
P&Gとはそういう会社のようです。
このノウハウがあるから、消費者に「刺さる」
コンセプト、商品開発、パッケージデザイン、コピー、
CM、キャンペーンイベント・・・ができるのです。
■
と言っても、ぼくは元P&Gの人と働いてはいても、
P&Gの教育を受けたわけでない「にわか」です。
きっとこんなのは序の序。
長坂さーん、お久しぶりです。豊橋出身の高校後輩から、こんなメッセージをもらったのが半年ほど前。
地元のために、何か私にできることありませんか?
元P&G、しかもシンガポールのアジア本部まで行った才媛です。
そんな彼女に、
"Uターン妊婦による豊橋のためのマーケティングの話"
と題し、来週2月22日(水)夜にお話いただきます。
豊橋だいすきカレッジ、初の地元出身者ゲスト。こんにちは。豊橋だいすきカレッジ事務局の長坂です。豊橋だいすきカレッジ7時間目は、豊橋出身でP&GやUSJでマーケティングをしていた
中野直子さんをお招きして、お話いただきます。中野さんは、豊橋市出身で、大学卒業後、P&G、ソニー・ピクチャーズ、USJ、楽天などで、一貫してTVCM制作やプロモーション企画など、マーケティングの仕事をされてきました。そんな中野さんに、・私がしてきたマーケティングの仕事と知見・自身のキャリアと地元の後輩(特に女性)に伝えたいこと・外から見た地元豊橋について私が思うことなどをテーマに、自由にお話いただきたいと思っています。最初の1時間~1時間半くらいでプレゼンいただき、残りの時間でざっくばらんにディスカッションの予定です。「マーケティング」「ブランディング」「コンセプト設計」「プロモーション」「新事業立案」「集客」「就職」「外資」「働き方」「妊娠」「豊橋」このあたりに反応する方、来て損はないと思いますので、気軽にお越しください。アルコールの持ち込みもOKです笑但し、ゴミはそれぞれでお持ち帰りお願いしますっ(会場であるPLAT1Fのカフェスタンドは夜やってないので、そこでは買えません)・2月22日(水)18時半~21時半・場所:穂の国とよはし芸術劇場PLAT 2F研修室(小)(豊橋駅南口徒歩3分・豊橋市西小田原町123)・定員:20名ほど・料金:500円(当日払・特別価格※)(※これまでと異なり、中野さんの帰省に合わせての開催のため)※講師のお腹に赤ちゃんがいるため、突然の体調不調などによりキャンセルになる可能性もあります。その際は温かく見守っていただければ幸いです。
https://www.facebook.com/events/1734082290255172/|フェイスブックイベントページ
参加者との縁で、彼女がこれからも地元豊橋に
関われるきっかけになるといいなー
では!