豊橋市議の長坂です。
決算審査を含む、約1ヶ月に渡った9月議会が本日終わりました。

テレビでは、東京都の税金の使い方、主に豊洲新市場と東京五輪について、がずっとやっています。
東京都の年間予算(一般会計)は約7兆円、特別会計や企業会計も入れると13-14兆円のため、3000億と言われる豊洲新市場も、2兆3兆と言われる東京五輪も大きな事業であるわけです。

一方、豊橋市の決算書を見ながら改めて思ったのが、テレビで取り上げられるような注目される派手なイベントごとの予算というのは全体からしたら小さく、予算が大きいのは日々の暮らしに密着したものです。

そこで、豊橋市の決算から10億円以上の金額の大きいものピックアップし、順位付けをしてみました。

実はこの比較は、例えばある項目には人件費が入っているのに、ある項目は事業費だけになっていたりと、かなり乱暴な比較なのですが、豊橋市で、市町村自治体で 「たくさんの税金が使われているのは、どんなことか」 というおよそのイメージを掴んでもらいたく、紹介いたします。



では、スタート

1位 国民健康保険事業(特別会計): 398億円
2位 介護保険(特別会計): 205億円
3位 社会福祉総務費: 108億円
4位 保育サービス費(保育園・幼稚園など): 97億円
5位 子育て支援推進費(児童手当など): 70億円

6位 後期高齢者医療(特別会計): 68億円
7位 障害者自立支援費: 68億円
8位 生活自立支援費(生活保護など): 42億円
9位 下水道費: 37億円
10位 廃棄物処理施設費: 35億円

いかがでしょう?
豊橋市の決算(一般+特別)は2036億円のため、この10項目で半分を超えます。

実はこれとは別に、149億円の競輪事業もあるのですが、競輪事業は売上が勝っているので外しました。

また例えば、保育サービス費には、利用者負担の保育料や給食費も含まれています。
(細かいことを言うと、保育園の保育料は含むけど、幼稚園の利用料は含んでいない…はず)



続いて、11位~20位です。

11位 子どもの健康増進費(学校健康診断、給食など): 34億円
12位 病院費: 25億円
13位 総合動植物公園事業(特別会計): 21億円
14位 交通環境保全費(道路や橋の維持管理など): 20億円
15位 小学校費 18億円

16位 市街地整備費(区画整理など): 17億円
17位 ひとり親家庭等支援費: 16億円
18位 中小企業支援費: 15億円
19位 子ども医療費: 14億円
20位 電子自治体推進費(電子機器、システム開発など): 14億円

小学校費が保育サービス費より金額が小さいのは、教員人件費が愛知県の支出になるからです。
ちなみに、中学校費は10億円です。

中小企業支援費のほとんどは制度融資のため、見かけの金額が大きくなっています。

ここまでで1327億円※、147億円の競輪事業も入れると1474億円のため70%を超えます。
(※切り捨てのため、合計の下一桁が合っていません)

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これ以外にも、市民病院と上下水道は、企業会計という別の会計になっており、それぞれの事業規模が、
  • 病院事業: 275億円
  • 水道事業: 66億円
  • 下水道事業: 76億円
となっています。 

というわけで、東京都政だけでなく、豊橋住んでいる方は豊橋市政にも興味を持っていただければ幸いです。

では!