先週、豊橋市で「JK広報室」が発足したばかりですが、なんと今度は新潟県上越市で「 #高田JK会議所 」が発足しました。
記事によると、
若者が高田の街に興味を持つきっかけを作り、その良さをSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などの情報発信力を通じて広めてもらうことなどを目的に設置した。上越JCが女子高生を募集した結果、市内の高校に通う10人が集まった。(略)
 
活動初日となったこの日は、メンバー同士の自己紹介や、未定となっていた団体名を女子高生が案を出し合って決定させた。「上越青年会議所」の名前と、女子高生を表す「JK」、そしてSNSでの検索などを想定して先頭に「#」を付け、「#高田JK会議所」とした。 
https://www.joetsutj.com/articles/64422022 
上越青年会議所(上越JC、大嶋賢一理事長)がまちづくりに女子高校生の柔軟な発想を生かそうと企画した。4月から5月にかけて募集し、10人が立候補した。
http://www.j-times.jp/news.php?seq=11819 
ということで、企画自体は、豊橋のJK広報室が発表される前から動いていたようですが、名称が決まったのは、今週13日ということ。



さて、僕は先週の豊橋市議会で、JK広報室について質問をする中で、このように発言しました。
先の3月定例会にて、「ファーストペンギン」という言葉が、何度か聞かれました。その「ファーストペンギン」をただの変わり者で終わらせるか、リーダーへ引き上げるかは、それに続く最初の「フォロワー」次第です。

この度の市民協働推進プロジェクト「JK広報室」が、鯖江市役所の「JK課」に続き、その経験を活かし、発展させようとするものであることが、わかりました。そして、鯖江市から「姉妹プロジェクト」という言葉が出るほどの、理解を得ていることも。

 つまり、「JK広報室」の成否は、もう豊橋市だけの話ではありません。豊橋市が「よきフォロワー」になれるかどうかが、鯖江市のJK課が、ただの「変わり者」で終わるか「リーダー」になるかの、重要な鍵を担っています。同様の若者向け市民協働推進プロジェクトが今後、全国に広がるかどうかは、豊橋市にかかっています。
この言葉は、ぼくの造語でもなく、この有名な動画から拝借しました。

俗に、「裸の男とリーダーシップ」と呼ばれる3分の動画です。

この動画は、「社会運動はどうやって起こすか」というタイトルで、TEDでも取り上げられています(むしろ、TED発かも)
デレク・シヴァーズ 「社会運動はどうやって起こすか」
https://www.ted.com/talks/derek_sivers_how_to_start_a_movement?language=ja
リーダーシップよりも、フォロワーシップを示すような動画です。



さて、静岡県富士市に、富士市産業支援センター f-Biz(エフビズ)というところがあります。 2008年に設立され、「行列のできる相談所」とまで言わていました。

そして、5年後、2013年に愛知県岡崎市で、エフビズをモデルとした、岡崎ビジネスサポートセンター OKa-Biz(オカビズ)ができてから、状況が一変。 立て続けて、2015年に、熊本県天草市でAma-biZ(アマビズ)が、そして今年2016年には、岐阜県関市、長崎県新上五島町、広島県福山市と、既に全国6例にまで広がっています。

「行列のできる相談所」と言われていても、エフビズだけでは特殊事例だったのです。 「運がよかった」「◯◯さんがいるから」「富士市だから」などなど。 しかし、最初のフォロワーであるオカビズの評判を受けて、感度のいい自治体(首長)が、「うちでもできるんじゃないか」と動き出したようです。
年収1000万超・全国公募が変える「地方創生と中小企業のミライ」 - 秋元祥治(G-net・OKa-Biz)ブログ
http://akimotoshoji.blog.jp/archives/51497953.html
この「◯◯ビズ」モデルの興味深い点は、これまでよくあった、地方の「成功事例」を中央官庁が表層的に真似て、全国的に落下傘したものではなく、地方から直接別の地方に、それぞれの自治体の判断で直接的に取り入れられていることです。

だから自治体(首長)の気合いの入り方も違いますし、その一端が1000万円超という破格の年収にも現れているわけですが、打率も高く、地元での評判も良い=行列ができるのです。



今回、 #高田JK広報室 の名称決定に、JK広報室に関する報道の影響があったのか、なかったのかはわかりませんが、いずれにしてもこういう取り組みが全国で増えるのは、嬉しいことです。

これから「JK」が、どう全国に広がるのか(あるいは、広がらないのか)楽しみです。

では!