この記事は、豊橋110周年の補助金申請を考えている人を念頭に書いていますが、他の補助金申請にも通じると話と思います。

逆に、もしあなたが、次のいずれかに該当するのであれば、この記事を読む必要はありません。
  • 長く活動している団体である
  • 法人化しており、少なくともひとりが生計を立てられる規模である
  • 行政の補助金を使ったことがある
ひとつめは、自治会や商店街など。 そして、地域で数年にわたり、それなりの規模で、定期的または継続的な活動している市民団体などでしょう。

ふたつめは、企業やNPO法人など。 そして、みっつめはさまざま。

これらの人や団体は、それなりに「実現力あり」とみなされるので、この記事を読む必要はありません。 僕はこの記事をこれらの人向けに書きます。
  • はじめて補助金の申請書を書く
  • 豊橋110周年のために、新しく団体をつくる
  • 個人で申請する


先の記事で、補助金の申請書では、実現力が見られていると書きました。
 - 補助金の申請書、見られているは企画と◯◯ - 愛知豊橋・長坂なおと のblog
 http://nagasakanaoto.blog.jp/160126.html
では、実現力はどこで判断されるのか。 この3つに集約されます。
  • 実績
  • 具体性
  • わかっているか


その1.実績

「はじめて申請書書くのに、新しく団体つくるのに、実績なんかあるわけないだろ、ばかやろー」、と言われそうです。 ごもっともです。 しかし、書き出しをこうすればよいです。
代表の○○は、~
これで、団体としての実績がなくても、個人の実績が書けます。

「代表の◯◯は、
  • 過去にこういうイベントをしたことがある(集客人数や予算など規模も)
  • 他にこういう団体の長をしている、所属している(学生ならサークルでも、部活でも)
  • 仕事では、こういうことをしている、部署・役職についている
  • こういう資格を持っている、 など 」
書くとしたら、「設立の経緯(様式第2 交付申請者概要書)」の箇所でしょうか。

「~という実績や経験が、豊橋110周年記念事業で活かせると思い、今回、団体の設立に至った」、などと繋げておけばよいと思います。 空欄やスカスカで提出するよりは、よっぽどよいです。

もし本人にそういう実績がなければ、そういう人を巻き込んで、事業の実施体制(様式第3 事業計画書)の欄に、その旨を書くという方法もあるでしょう。



その2.具体性

これがもっとも顕著にわかるのが、予算、特に支出欄です(様式第4)。
例えば、
  • A.講師旅費: 2万円
  • B.講師旅費: 17,880円(東京⇔豊橋、新幹線往復 1名 x 1回)
とあれば、圧倒的にB.が具体的です。

支出計画を見れば、どれだけちゃんと具体的に考えているかが手に取るようにわかります。

企画案がすばらしくても、お金の使い方がザルでは、心配で心配で、事業を任せられません。 逆に、企画はありきたりでも、支出計画がちゃんとしている方が、よっぽど信頼できます。


他にも例えば、
  • A. 学識経験者による講演
  • B. ◯◯◯◯氏(◯◯大学教授)による講演
では、B.が圧倒的に具体的です。

とは言え、まだ補助金がもらえるかわからないし、公募期間も約1ヶ月と短いので、講演を希望する方とのコンタクトや、依頼が難しいことでしょう。

その場合、便利な言葉があります。
(希望)、(候補)、(交渉中)、(予定)などを付記しておきましょう。

例えば、講演は1回でも、第一候補から第三候補まで、講師名を列記しておくのもありだと思います。



その3.わかってるか

はじめて補助金を申請しようとする方は、こちらで公開されている以下の書類を最低5回以上は読んでください。
とよはし110周年 市民提案イベント補助金 募集/豊橋市
 - http://www.city.toyohashi.lg.jp/24041.htm
  • 豊橋市制110周年の基本理念や基本方針にふさわしい事業
  • 応募要領   
  • 様式第1~4 & 記入例
そして、もしわからない箇所があれば、必ず事前に、下記に相談してください。
 - 市民協働推進課(文化市民部)
 0532-51-2483
 shiminkyodo@city.toyohashi.lg.jp
その中でも、特に重要なのはこちら。
160127_110ibentoyouryou
ここは10回以上、暗記する勢いで、読み込んでください。 



わかっているか」とは、何をわかっているのか。

それは、補助金のルールや使い方をわかっているかです。

上記で、「※対象外経費」とされているものを、支出計画で、補助金対象になっていたら、一発アウト、とまでは言いませんが、きっと行政や審査する人はかなり渋い顔をするでしょう。

しかし、このあたりの境界というのは、しっかり線引きがされているようで、かなり曖昧な部分もあります。 じゃあどうすればよいのか。

提出前に、相談をしましょう。

だれに?もちろん、市役所にです。
 - 市民協働推進課(文化市民部)
 0532-51-2483
 shiminkyodo@city.toyohashi.lg.jp
まずは、支出計画だけでも埋めて、見せましょう。
直接訪問が難しい人は、メール添付でもよいです。

そして、その際のポイントとして、補助金対象かどうか曖昧な費用については、一旦全部、補助金対象に入れておきましょう。

書面を共有しながら、口頭で(または電話で)どのような趣旨の費用なのか説明してください。 もし、その費用が、補助金対象でなければ、その場で教えてくれるはずですから、そこを直して、提出すればOKです。

その際、他の箇所についても、どのように書けばいいか聞けばよいでしょう。 場合によっては、企画に近しい部署とつないでくれると思いますので、より深い企画にすることもできるでしょう。

今回の申請書、「事前相談の有無」を記入する欄があるくらいですから、絶対に事前相談はしたほうがよいです。 ここが「有」と「無」で、結果は大きく違うでしょう。



一般的な補助金のルールについても書こうと思いましたが、長くなってきたので、この記事はこの辺りで。
参考 - 豊橋110周年関係の記事一覧
 http://nagasakanaoto.blog.jp/tag/豊橋110周年
では!