前半からの続きですが、ちがう質問なので前半読まなくてもOKです。
 - 豊橋市議会質問ダイジェスト(2015年12月定例会 前半) - 愛知豊橋・長坂なおと のblog
 http://nagasakanaoto.blog.jp/151207.html

<ダイジェスト前半>
質問1.図書館における「直営」の強みを活かした魅力づくりについて
質問2.シティプロモーションにおけるインターネットでの情報発信について
 (1)サイトの一本化または差別化について
 (2)職員ひとりひとりの情報発信について
では、後半行きます!



質問3.「ええじゃないか」と政教分離について
平成21年に策定された「豊橋市シティプロモーション戦略ビジョン」で、シティプロモーションの合言葉が「ええじゃないか 豊橋」となり、昨年平成26年からは豊橋まつりの名称も変更され「ええじゃないか豊橋まつり」になりました。

現在豊橋市の中学校で採択されている歴史の教科書では「ええじゃないか」を次のように記述しています。(略)

このように「ええじゃないか」は、世直しの民衆運動であり、また一方で、宗教性を伴う伊勢神宮への集団参詣(さんけい)であるお蔭参りの一形態でもあります。現在、伊勢神宮は神社本庁の本宗(ほんそう)です。

当時は政教分離という考え方のなかった時代です。そのため現代で、行政がこの言葉を使用したり、ええじゃないかにまつわる取り組みをするには、取り扱いに注意が必要です。

誤解なきようにお伝えしますが、豊橋まつりにおいて個々の参加団体が、どのような表現をするかを懸念しているわけではありません。実際に、今年度、各地域の神輿はもちろん、宗教的団体の参加も見られました。

しかし、豊橋まつり振興会などの行政の外郭的な団体を含め、行政発信のものや取り組み、全体に関わることについては、留意や線引き、整理が必要ではないかと考えます。

そして、豊橋まつりにて懸念を感じたので、例示が豊橋まつりばかりですが、そこに限る質問ではないことを、付け加えます。

以上を踏まえ、3点お聞きします。

(1)歴史性・宗教性を踏まえた「ええじゃないか」という言葉の認識について
(2)現状認識と政教分離の整理について
(3)今後の運用における留意点について
回答3.企画部長(シティプロモーション管轄)より
(1)歴史性・宗教性を踏まえた「ええじゃないか」という言葉の認識について

議員ご指摘の通り、たしかに「ええじゃないか」は、一定の宗教性も含んだ、歴史上の象徴的な出来事を表す言葉であると認識しています。

しかしながら、豊橋市においては、この「ええじゃないか」という言葉を「ええじゃないか豊橋」という言葉に変えて使用しています。これは、「ええじゃないか」を民衆運動の名称としてではなく、「何事も肯定できる前向きな考え方」や「瞬く間に伝播する圧倒的な力」をイメージする言葉として捉え直し、市民、事業者など、各主体が一体感を持ってプロモーション活動を行うための合言葉として設定したものであり、「ええじゃないか豊橋」という言葉に宗教性はないものと認識しています。
(2)現状認識と政教分離の整理について

政教分離の原則とは一般的には国家と宗教の分離を指すものであり、宗教団体の政治的権力行使や国による宗教的活動などを禁ずるものと理解しています。一方、「ええじゃないか豊橋」は、宗教的な出来事に由来する言葉をプロモーション活動に使用しているだけのものですので、政教分離の観点から問題となるものではないと考えています。
(3)今後の運用における留意点について

「ええじゃないか豊橋」はあくまでもシティプロモーションの合言葉でございますので、オール豊橋で盛り上げていくためにも、今後も、行政、民間を問わず幅広く使っていきたいと考えています。しかしながら、宗教性に関するご懸念も理解できますので、一定注意しながら活用していきたいと考えています。
現状は、政教分離ができているという認識で安心しました。

しかし、「ええじゃないか」と「ええじゃないか豊橋」は別物であるということ。 そして、「ええじゃないか豊橋」のええじゃないかは、民衆運動の名称ではない、というのは意外な言葉でした。 裏話ですが、この箇所は議会当日の30分前になって変更を聞いたのて、僕もおどろきました。

それなのに、一方で、豊橋市のシティプロモーションサイトのタイトルは、「豊橋」のない「ええじゃないか」となっているので、「まとめ」と言われる答弁の受けで、その点を指摘。
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今後の運用については、思想・信条の話ですから、行政にその意図がなくても、受け取る側が精神的な苦痛を感じてしまうこともあるかもしれません(そういう話も聞きました)。 行き過ぎることのないよう、十分な配慮をもっていただければと思います。



4.人材育成のための情報共有について
職員が自らのキャリアを考えるにあたり、上司や管理職の仕事を知ることがとても重要です。

現在、議会や委員会、あるいは各種打ち合わせなどで、管理職の方々とやり取りをさせていただき、その職務や職責が少しずつわかるようになってきました。 しかし一方、他の職員では議会や委員会の日程も意識されていないのではないかと感じることもあり、やはり隔たりを感じます。

一例ではございますが、議会でやり取りされたことについては、少なくとも担当課内、場合によっては関係各課や部単位、もし職員全体に関わることであれば全体で、管理職からの積極的な働きかけで、速やかに共有されることを望みます。

以上を踏まえ、人材育成のための情報共有についてのご認識とご対応をお聞きします。
回答4.総務部長(人事課管轄)より
日々の業務においては、幅広い分野で様々な情報の共有に努めながら取り組んでおります。

議員が一例として挙げられた、議会における議論に関しましては、その議論の内容を担当部署内で共有し、事業の選択や予算に反映するとともに、議会において約束又は検討するとした事項につきましては、所管の部局だけでなく全庁的に共有しております。

今後におきましても、管理職からの積極的な働きかけにより、常にコミュニケーションが取り合える風通しの良い職場環境づくりと職員の育成を進めてまいりたいと考えております。
この質問は、今回4つの質問の中で、もっとも妥協点を探した質問でした。 だから、多少消化不良な部分もありますが、最低限引き出したい言葉は引き出せました。(裏話を聞きたい人は、会ったときに直接聞いてください)

議会での議論は、担当部署内で共有しているという確認ができました。

今回の質問で取り上げた、質問1.であれば、少なくとも図書館の全職員に関わること、そして、質問2.の職員一人ひとりの情報発信については、保育や消防、病院など含め、雇用形態を問わず、全職員に関係してくることです。 もし、万が一、これらの情報を聞いていない、という市職員の方がいらっしゃれば、是非長坂までお知らせください。

そして、人材育成の視点から、各種打ち合わせについても、個別のものについて少なくとも私は、管理職以外の同席も歓迎しますし、その旨、議会でも明言しましたので、是非、興味ある方は、各課の管理職と相談されてください。



あくまでダイジェスト(要旨)なので、詳細・全文が気になる方は、2016年2月1日頃に公開される会議録(議事録)をご覧ください。
 - http://www.kaigiroku.net/kensaku/toyohashi/toyohashi.html|豊橋市議会

では!