昨日、電車に揺られながらぼやっと考えていたことです。

話題のあの法案について。 詰まるところ未来予測の話なので、容認派と反対派はいつまでも経ってもわかり合うことはないんじゃないか。
  • 容認派は、「今のままじゃヤバい。 このままだと、某国が攻めてくる可能性が高い。 そのときこのままじゃ対応できないし、その可能性も低くできない」
  • 反対派は、「今のままがよい。 これまで日本が平和だったのは今の状態がよいから。 だから変えることで、危険性が高まる。 他国を刺激してしまう」
結局は、将来についてのリスクをどう評価するという未来予測の話なので、両者とも相手を説得する決定打に欠ける。 だから、どこまで行っても並行線のまま。 もちろん、情報を集めたり、新しい情報が出てくることによって、リスク評価の精度を高めることはできる。 けれども、未来の話をしているので、確定的なことは言えない。



で、リスク評価に関して言えば、これは僕のものすごく主観ですが、今のままで、日本が他国から攻められたり、侵略される可能性(当たり前ですが、領土問題などで度々報道で取り上げられる島々など含め)は、3.11級の地震が再び起こって原発事故が起きる可能性よりは、高いんじゃないかと思っています。 つまり、
今のまま何もしないと攻められる可能性 > 再び3.11級地震などが発生して原発事故が起きる可能性
繰り返しますが、とても主観的な憶測で、根拠は示せません。 非常に感覚的な話です。

だから、両者ともに反対する方々には若干の齟齬を感じます。 どういうことかというと、例えば(あくまでも例えばの数字です)、今のままで日本が他国に攻められたり、戦争に巻き込まれたりする可能性が0.02%、再び3.11級の地震が起きたりして、原発事故が起きる可能性が0.01%とします。
  • 法案に反対⇒ 今のままの方が日本は攻められない・戦争に巻き込まれない(0.02%可能性のことが起きない、と思っている)
  • 原発に反対⇒ 今後、3.11級の地震が再び起きたりして、再び事故を起こす(0.01%可能性のことが起きる、と思っている)
0.02%が起きないと思っていて、0.01%が起きると思っている、なぜ???、という感じです。
(繰り返しますが、あくまで例えば、の数字です)



まとめると、
  • 0.02%起きる、0.01%起きる(わかる)⇒ 法案容認・原発反対
  • 0.02%起きる、0.01%起きない(わかる)⇒ 法案容認・原発容認
  • 0.02%起きない、0.01%起きない(わかる)⇒ 法案反対・原発容認
  • 0.02%起きない、0.01%起きる(なぜ??)⇒ 法案反対・原発反対
もちろん、これだけじゃなく、合憲/違憲という話や、原発の安全性でなく費用対効果についての議論もあるので、一概には言えません。 しかし、詰まるところ、国が最重要視しないといけないことは、国民の安全なので、最も重要な点は、このリスク評価なんじゃないかと思います。



とは言ってもあくまで僕の非常に主観的な憶測、
今のまま何もしないと攻められる可能性 > 再び3.11級地震などが発生して原発事故が起きる可能性
を元にしているので、そもそもこの前提が僕と違う方は、当然別の判断にたどり着くと思います。 とは言え、この不等号の評価については、あまり外れていないように思うのですが、知識広く見識深いみなさま方はいかがお考えでしょう。



そんな思考を巡らせながら、電車に揺られていたのですが、
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最も大切なことは、こういう風に自由にものごとが考えられ、そういうことが考えられる心の平和があること、これは守らないといけない、そう感じた車中でした。

では!