先日、友人のおときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)が、自身のブログでこんなことを書いていました。
 " デモ「だけ」では変わらない。社会を変えたいなら、政治家になりませんか? "

政治を一生の生業にしようと考えている彼らに対し、
「デモ」という一瞬の風が影響を及ぼすことは、極めて難しいのではないでしょうか。

なんというか、存在している時間軸が違いすぎるんですよね。。

 - http://otokitashun.com/blog/daily/8050/
まだ一度の選挙を経験しただけの僕ですが、それでもこの一節はとても首肯するものでした。 そして、最近そんな具体的な経験をしたので、ちょっとご紹介をいたします。



先日、近所の方からご招待をいただき、とある集まりに行って参りました。

僕は今、議員一年目ということもあり、ご招待くださったものには、予定の重複や、会費が高かったりしない限り、「なにごとも経験」と、できるだけおじゃまさせてもらっています。

「他の議員の方にもお声掛けしているので」

ということで、ご訪問させていただいた集まりですが、行ってみると僕以外の議員は、特定の政党の方ばかりでした(僕は無所属です)。 会の終盤で、この地域におけるその党の代表的な方が、ご挨拶を。 かなり突っ込んだ発言までされていたので、僕は、「あぁ、ここはそこまで言える場所なんだ」と納得したわけです。

それはそれでいいのですが、驚いたのはそこにいらっしゃった人数。 早朝にも関わらず、少なくとも200名はいらっしゃいました。 別に今年だからあるいは今だから、というわけではなく、年数回の定例会と言った様子で、定例ではない通常時でも100名くらいの方が集まっているようです。



さて、東京・国会前では、デモに数千~数万人が集まっているようです。 しかし、豊橋駅前で街頭活動をされている方は十数人~数十人の様子。 ちなみに豊橋の人口は38万人弱。 そこで数十人です。 たぶん、日本全国、同規模の地方都市では大差ないでしょう。 

例えば、豊橋と同規模・人口41万の岐阜市で、こんなネット署名の動きがあります。
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 - https://www.change.org/p/野田聖子議員に安保法制を問う-岐阜市民の署名
前回の衆院選では約8万2千票で野田聖子議員がトップ当選でした。次点は民主の吉田さんで3万8千票。その差4万4千票です。ネット署名にアクセスできる人の割合を半数とすると、2万人が賛同すれば、潜在的には4万人の有権者がそうした意思を持っていると言えるのではないでしょうか。
とありますが、岐阜市民限定ということで、現在100人足らず。
なんというか、やはり人は簡単には動かないというか。

こういう方たちは日常的な足場固めからしっかりされているのだなぁ、というのを感じます。 このような基礎力みたいなものの積み重ねが、こういうときに出てくるのでしょう。



一方でこんな話も出ています。
こちらも創価大学関係者に限定されていますが、既に1,000を超える署名。
しかも支持者から。 これは強い、効果的。
自民党と連立を組む公明党の支持母体・創価学会の足もとで「異変」が起きている。安全保障関連法案をめぐり、学会関連の大学関係者や学会員の一部が公然と反対の声をあげたり、法案の白紙撤回を求める署名を集めたり。信仰と政治の間で葛藤を抱えながらの行動だ。

 - 創価学会に渦巻く「安保法案NO」 公明は苦心:朝日新聞デジタル
 http://www.asahi.com/articles/ASH8D4Q84H8DUCVL00M.html
これが「風」なのかどうかは時を経て振り返ってみないとわかりませんが、やはり組織というのは強いし、見方を変えれば、脅威。



僕には、少なくとも僕の知る限り、組織としてまとまって僕のことを支持してくださっている団体や会などは何もありません。 おひとりおひとり、個人個人が僕の名前を書いてくださった積み重ねの結果です。

だからこそ、改めて、風に頼らなくてもいいように、少しずつ少しずつ、僕を知っている人、僕の話を聞いてくださる人、そして、僕を応援してくださる人を地道に拡げていかないと。

では!