This is Toyohashi station.
これは、豊橋駅、です。
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豊橋駅から出て、あなたがはじめに目にするのはこの景色です。 いかがでしょう?
あなたの大切なお客さんが、豊橋駅から出て、はじめて目にする景色ももちろん同じです。

たぶんこれは、一般的には残念な景色だと思います。
でも、僕にはそうではなく、小さい頃から見慣れた景色であり、東京時代には、帰省する度に、「なつかしい」と感じた景色です。 この「なつかしい」は、ポジティブな気持ちです。



さて先日、地方創生の総合戦略関係で、こんな資料を受け取りました。
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ここに衝撃的な文言が。
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小中学校の数が現状のまま維持された場合、2060 年の1学年当たり平均児童生徒数は、小学校で約 37 人、中学校で約 85 人となる。
豊橋市には、現在小学校が52校、中学校が22校あります。 この学校数がこのままの場合、小学校は一学年あたり平均で約37人、中学校では約85人になるということ。

こんな感じで減っていきます。
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僕が小学生のころ、1学年3クラスだった母校が、今や1学年2クラスになったのを知って驚いたのが最近ですが、これがゆくゆくは1クラスになるということです。



さて、僕の母校は、市内でもかなり新しい学校で、通っていたときに10周年を迎えるとか、そのくらいの学校でした。 なぜ、新しく学校ができたのか。

それは子どもが増えたから。

じゃあ、子どもが減った今、増えた分の学校はその役目を終えて、減ら・・・・・・ない。 僕の母校は市内で最も小学校が集中しているエリアに立地しています。 児童が3クラスから2クラスに減ったなら、学校が3校か2校に減ってもよさそうです。 しかし、減ら・・・(略) 増やすのは簡単、とは言いませんが、減らすのは増やす以上に難しそうです。

それでも、我が母校は、まだ減らしやすいのかもしれません。 なぜなら新しい学校だから。

我が母校の立地ほどではなくても、比較的、小学校同士が近くにある地域の学校に関して、こんなうわさも聞きます。 「あそこは、あの人の母校だから、その話はタブー」「 "俺の目が黒いうちは" とあの人が言っている」

僕の母校は、まだ設立30年の新しい学校。 年齢的にOBにそんな偉い人はいないでしょう。 



もちろん、僕だって自分の学校がなくなると思ったら、とても悲しい。

しかし、色んなことをいかに計画的に縮小していくかが、ぼくらの時代。 必要以上に多くを維持・運営していくのにはもちろんお金もかかる。 逆にそのお金をどこか他の、少子化対策や子育て支援に回せるかもしれない。

小学校は単に、児童が学ぶところとしてだけでなく、特に豊橋の場合、地域のコミュニティの核、区割りともなっている。 減らすにしても、きっと10年くらいかけて計画的にやる必要があるだろう。 だったらきっと、早ければ早い方がいい。



僕が大学で、進化などを学んでいたのですが、それを表すこんな言葉があります。
最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。 唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。
これは、動物だけでなく、まちにも言えることでないか、そう思います。 変わることを悲しみ、変わらないことを望むのではなく、生き残るために環境の変化に合わせて変わらないと。

諸行無常、諸行無常、諸行無常。

では。


<参考> 資料1…豊橋市人口ビジョン(案)(PDF/692KB) 
 - http://www.city.toyohashi.lg.jp/secure/24764/2bizyonan.pdf