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この前、大学生と話をしていて、「どこに投票したらいいのか全然わかりません。悩んでます。」と。 なるほど。 うん、僕もわかんない。 本当に、悩んだら、鉛筆転がせばいいんだよ。

「鉛筆転がすんだったら、行かなくてもいっしょじゃん」って思うかもしれないけど、そうじゃない。 例えば、100人が投票して、20人の議員が選ばれる場合、「関係ないじゃん」って、60人が投票いかなかったらこうなる。

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つまり、組織票を持っているところが、議員のほとんどになってしまう。 国会は多数決なのだけど、過半数(2分の1)の次に重要なボーダーラインが、3分の2。 この場合、20人中15人で、3分の2を上回っている。 3分の2を超えると、本当になんでもできてしまうルールになっている。



もし、今、投票に行かなった60人が、鉛筆転がして投票するとどうなるか。 鉛筆を転がした結果、60人の半分の30人がA党に、残り30人がB党に投票したとすると、
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組織票の効果が薄まって、A党の議員の数が少なくなる。 この場合、20人中12人だから、3分の2は超えておらず、慎重な議論が行われる仕組みになっている。



もちろん、ちゃんと考えて投票した方がいいのだけど、ちゃんと考えて投票したからって、それが自分にとって良い結果を招くとは限らない。 例えば僕の場合、2つ前の選挙で民主党に入れて、政権交代が起こったら、政策が変わって、予定してた仕事がなくなり、それが無職になる遠因にもなった。 でも、別にあのとき民主党に入れたことは後悔していない。 だって、もし僕が民主党に入れなくたって、きっと政権交代は起きていたし。 

入試で、もしわからない問題があっても、無回答にはしないじゃん。 鉛筆転がしても、とりあえず埋めておくじゃん。 もしかしたら、正解かもしれないし。 たぶん、入試の一問の方が、一票よりも人生に与える影響はまだ大きい。 それを鉛筆に託してしまう。 だったら、選挙だって、どこがいいかわからなくたって、とりあえず鉛筆転がして、書いて来ればいいと思うのだよね。 もしかしたら、それが正解かもしれないし。



実は、どこに投票したよりも、誰が投票したかって方が政治家からすればよっぽど気になっていて、みんなが投票行かずに、組織票だけでなんとかなるなら、どんどんどんどん、その組織に向けた政治が行われてしまうんだよね。

だから、自分が投票することに、よっぽど価値があるって早く気づいてほしい。

では。