たかはし・いよ（1849～1926）

　高橋猪代は，嘉永2（1849）年6月，渥美郡七根(ななね)村（豊橋市西七根町）の高橋徳十郎の子に生まれた。高塚（豊橋市高塚町）の小野田吉次郎に教えを受け，明治7（1874）年養蚕業を志し，野生桑苗の栽培に着手した。明治15（1882）年蚕種製造を開始し，同19（86）年製糸業を始めた。明治22（1889）年には遠州の三遠農学社に入社し，報徳の教えを受けた。この間，明治12（1879）年七根村村会議員に推挙され，同16（83）年七根村長，同23（90）年高根村長に就任した。また，明治20（1887）年渥美郡役所より農事改良委員に委嘱され，同22（89）年渥美郡勧農協会幹事，同28（95）年渥美郡農会評議員に選ばれた。また，高根村農会長をも兼ねた。明治36（1903）年渥美郡会議員となり，同38（05）年郡参事，同40（07）年渥美郡農事奨励委員・高豊村学務委員に挙げられた。大正2（1913）年七根信用販売購買組合を発起し，組合長に推された。大正15（1926）年12月1日，没した。昭和6（1931）年「高橋猪代碑」が聴松寺境内に建立された。

　参考文献 - 豊橋市立商業学校編「東三河産業功労者伝」

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。

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