くるまじんじゃこふん

 車神社古墳は,梅田川左岸の段丘端部に位置する。そこはかつて河口が深く湾入していたところである。明治18(1885)年に古墳の上に社殿が造営されたときに石槨(せっかく)から遺物が出土したと伝わり,出土品の一部は愛知県指定文化財になっている。また昭和43(1968)年には社殿の改築工事に伴い豊橋市教育委員会が測量および発掘調査を,平成13(2001)年には再度測量調査を実施している。車神社古墳は前方後円墳で,後円部上に社殿があるため正確な規模は分からないが,現状で全長約33m,後円部の径約17m,前方部の長さ約16mを測る。主体部は社殿の改築時に大型の石材を解体していることから,横穴式石室であろう。車神社古墳は,出土品から6世紀中葉に築かれたとされ,沿岸に展開する首長墳(しゅちょうふん)系譜を構成する有力古墳である。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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