せきがんじ
赤岩山赤岩寺(高野山真言宗)の創立は寺伝によると聖武天皇の勅願により神亀3(726)年行基菩薩が開創したとある。本尊は阿弥陀如来像で室町期の仏像である。
「三州吉田領神社仏閣記」(元禄6年)に,多米村「真言宗,赤岩山法言寺,高野平等院末寺,法印,境内七丁・九丁,御朱印寺領五拾石目,塔中,岸本坊・下之坊,右境内,阿弥陀堂,三間半四方,愛宕権現,社三尺ニ弐尺五寸,右境内,愛染堂,三間半四方,稲荷明神,社壱尺六寸・壱尺三寸,右境内薬師堂,三間四方,庵,九尺四方,庵主真言宗道休,右境内,六所権現,社三尺六寸・二尺八寸」とある。「三河国二葉松」(元文5年)に,「赤岩村,寺領五十石,真言宗古義,開基中興杲隣上人,本寺紀州高野山平等院,院号正法院,赤岩山法言寺」とある。
赤岩寺は古くは赤岩山法言寺といい,学頭正法院をはじめ12坊を擁していた。天安元(857)年弘法大師の高弟杲隣(こうりん)上人が再興して真言宗となる。鎌倉期に入り建久年中(1190~99)源頼朝は,地頭安達藤九郎盛長に命じて三河の名刹七か寺を選んで堂宇の造営をした。天文元(1532)年今川氏から寺領六貫の寄進があったと伝えられる。江戸時代になると朱印寺領50石と山林38町余を寄進され,愛宕社は吉田(豊橋)城主歴代の祈祷所となった。
山号の赤岩は山上にある愛宕権現社の大岩石が赤色であることから称された名で,寺号は,法言寺であったのを慶長年間寺社奉行が誤って赤岩寺と記録したためと伝えられている。大正2(1913)年の大火で仏像・仏画の一部を失う。本堂は,大垣城主戸田一西が永禄11(1568)年に再興したと伝えられるが,昭和56(1981)年改修を行った。愛染堂は寛政2(1790)年の建立で,国重要文化財の「愛染明王(あいぜんみょうおう)像」は,元久元(1204)年鎌倉将軍家より寄進された鎌倉末期の仏像である。
文化財として昭和3(1928)年,「木造愛染明王坐像」が国宝(昭和25年 国の重要文化財)に指定された。昭和32(1957)年「聖観音立像」「阿弥陀三尊種子」が,平成15(2003)年「阿弥陀如来坐像」(客殿)・「阿弥陀如来坐像」(収蔵庫)・「鈷杵(こしょ)」が豊橋市有形文化財に指定された。
昭和28(1953)年より庫裏(くり)を改造し,東部保育園を開園した。昭和46(1971)年収蔵庫,昭和51(1976)年客間,平成5(1993)年大広間を建設した。
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豊橋市議の長坂です。
豊橋のことをお調べくださり、ありがとうございます。
このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/14682.htm
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赤岩山赤岩寺(高野山真言宗)の創立は寺伝によると聖武天皇の勅願により神亀3(726)年行基菩薩が開創したとある。本尊は阿弥陀如来像で室町期の仏像である。
「三州吉田領神社仏閣記」(元禄6年)に,多米村「真言宗,赤岩山法言寺,高野平等院末寺,法印,境内七丁・九丁,御朱印寺領五拾石目,塔中,岸本坊・下之坊,右境内,阿弥陀堂,三間半四方,愛宕権現,社三尺ニ弐尺五寸,右境内,愛染堂,三間半四方,稲荷明神,社壱尺六寸・壱尺三寸,右境内薬師堂,三間四方,庵,九尺四方,庵主真言宗道休,右境内,六所権現,社三尺六寸・二尺八寸」とある。「三河国二葉松」(元文5年)に,「赤岩村,寺領五十石,真言宗古義,開基中興杲隣上人,本寺紀州高野山平等院,院号正法院,赤岩山法言寺」とある。
赤岩寺は古くは赤岩山法言寺といい,学頭正法院をはじめ12坊を擁していた。天安元(857)年弘法大師の高弟杲隣(こうりん)上人が再興して真言宗となる。鎌倉期に入り建久年中(1190~99)源頼朝は,地頭安達藤九郎盛長に命じて三河の名刹七か寺を選んで堂宇の造営をした。天文元(1532)年今川氏から寺領六貫の寄進があったと伝えられる。江戸時代になると朱印寺領50石と山林38町余を寄進され,愛宕社は吉田(豊橋)城主歴代の祈祷所となった。
山号の赤岩は山上にある愛宕権現社の大岩石が赤色であることから称された名で,寺号は,法言寺であったのを慶長年間寺社奉行が誤って赤岩寺と記録したためと伝えられている。大正2(1913)年の大火で仏像・仏画の一部を失う。本堂は,大垣城主戸田一西が永禄11(1568)年に再興したと伝えられるが,昭和56(1981)年改修を行った。愛染堂は寛政2(1790)年の建立で,国重要文化財の「愛染明王(あいぜんみょうおう)像」は,元久元(1204)年鎌倉将軍家より寄進された鎌倉末期の仏像である。
文化財として昭和3(1928)年,「木造愛染明王坐像」が国宝(昭和25年 国の重要文化財)に指定された。昭和32(1957)年「聖観音立像」「阿弥陀三尊種子」が,平成15(2003)年「阿弥陀如来坐像」(客殿)・「阿弥陀如来坐像」(収蔵庫)・「鈷杵(こしょ)」が豊橋市有形文化財に指定された。
昭和28(1953)年より庫裏(くり)を改造し,東部保育園を開園した。昭和46(1971)年収蔵庫,昭和51(1976)年客間,平成5(1993)年大広間を建設した。
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豊橋市議の長坂です。
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