やくざいしかい

 社団法人豊橋市薬剤師会は,明治22(1889)年に,「薬品営業並薬品取扱規則」が公布され「薬局」「薬剤師」の機能が法的に定められ,愛知県薬剤師会の下部組織として東三河薬剤師部会が発足したのが始まりである。明治39(1906)年,当時の会員は8人であった。大正年間に移り,飲料水検査・薬制調査などが論議に上り,薬剤師機能の確立による医薬分業法の制定,公衆の保健衛生思想の向上が図られ,大正14(1925)年に,「薬剤師法」,翌15(26)年に,「薬剤師会法」が公布された。これに伴い,公益法人愛知県薬剤師会に改組され,開局薬剤師の強制加入が実施され,豊橋薬剤師会支部会員は58となった。昭和18(1943)年には,「薬事法」「薬剤師会令」が公布され,戦時対応の法制・組織替えが行われた。

 昭和23(1948)年に「薬事法」,同30(55)年に「医薬分業法」,同33(58)年には,「学校保健法」が公布され,学校薬剤師必置制が規定された。豊橋市は,昭和35(1960)年4月,7人の学校薬剤師を委嘱し,校舎・教室・運動場などの施設,飲料水の給排水設備を含む15項目にわたる衛生的管理について検査・調査を定期的に行い,専門事項の助言指導を行うようになった。昭和40(1965)年に,公害防止条令公布により,行政に協力して交通公害環境・騒音調査も実施した。

 医薬分業に伴い国立病院院外処方せんの受付施設が設置され,組織も法人化され,昭和57(1982)年6月,社団法人豊橋市薬剤師会が162の会員で,薬剤師会営調剤薬局の開設運営,稀用(きよう)薬品の分譲供給などの活動を開始した。平成14(2002)年,会員は220である。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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