わかまつえん

 若松園は,明治35(1902)年,豊橋札木の山田芳蔵(1872~1945)が,現在地で菓子司若松園を開業したことに始まる。昭和20(1945)年6月の空襲で被災したが,再建した。明治41(1908)年ごろ全国菓子博覧会に豊橋名産「ゆたかおこし」を出品した。「ゆたかおこし」の材料は,もち米と大豆で,香ばしいもち粉のおこしと抹茶あんを重ねた和菓子である。

 井上靖の「白ばんば」に, 大正4,5(1915,16)年ごろのことが,「若松園という大きな菓子屋へ立ち寄って,そこの喫茶部で菓子を食べた」と記されている。昭和初年には,喫茶部は文化人のサロンとなっていた。昭和63(1988)年7月に直営の豊川店を開設するなど,豊橋・豊川に8店舗のテナントを展開している。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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