しらいしいせき

 白石遺跡は,豊橋市石巻本町櫃割にある弥生時代前期の遺跡である。遺跡は石巻山の麓を流れる神田川と三輪川とが合流する辺りの河岸段丘の先端にある。白石遺跡では村を囲む環濠(かんごう)と呼ばれる溝から,「遠賀川式土器(おんががわしきどき)」がまとまって出土した。遠賀川式土器は,北九州から伊勢湾沿岸地域まで分布する弥生時代最初の土器で,縄文土器とは作り方や形の異なる壺・甕(かめ)・鉢・高坏(たかつき)などがある。

 この土器を使った人々は,はじめて水田で稲作を行い,木製農耕具や石包丁(いしぼうちょう)・太型蛤刃石斧(ふとがたはまぐりばせきふ)などと呼ばれる新しい道具を使っていた。白石遺跡は新しい弥生文化をもたらした人々の集落である。台地の下には水田が広がっていたと考えられる。しかし,そこでの生活は長く続かず,短期間でなくなってしまったようである。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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