しょうこうじ

　竜洞山正光寺（臨済宗妙心寺派）の創立は，貞治3（1364）年12月で，開山は勝安和尚である。開基は芳賀高綱，同長男高貞となっている。芳賀高綱は，鎌倉管領足利基氏と不和となり武州苦林原にて大敗し，2男高清（法名勝功）を失い三州渥美郡橋良村（豊橋市橋良町）に移住し，先亡一族の菩提(ぼだい)を弔うために正光寺を建てた。

　「三州吉田領神社仏閣記」（元禄6年）に，橋良村「竜洞山正光寺，嵩山正宗寺末，平僧，客殿五間・三間，寺領弐石目，伊奈備前守様御証文有之」とある。「三河国二葉松」（元文5年）に，「橋良村，黒印二石，禅宗関山派，本寺嵩山村正宗寺，竜洞山正光寺」とある。本尊は釈迦如来像である。昭和20（1945）年6月の空襲で，本堂，庫裏(くり)，書院，弘法堂など焼失した。昭和21（1946）年旧家を移築し本堂兼庫裏一棟を建てた。昭和39（1964）年本堂を再建した。昭和49（1974）年隠寮，同57（82）年書院，平成16（2004）年3月庫裏を再建した。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。

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