ふだぎちょう

 豊橋市札木町は東海道沿いに造られた町で,吉田(豊橋)24町の1つである。天正18(1590)年,池田輝政(1564~1613)が吉田(豊橋)城を拡張し,町並みを整備した時に,安海(やすみ)熊野社を南に移し,外堀を造った。もと安海熊野社の境内地に,東西に走る東海道を建設し,本町・札木町・呉服町の町並みを造った。江戸時代になると,札木町に高札場・問屋場が設けられ,本陣・脇本陣のほかに60数軒の旅籠が軒を並べた。

 明治維新後,問屋場跡に警察署(移転後,郵便局・電話局),本陣江戸屋に愛知県豊橋支庁などが置かれた。明治11(1878)年,利(とぎ)町を合併した。明治9(1876)年,札木町・上伝馬町は廓(くるわ)として愛知県の許可を受け,旅籠屋は旅館・席貸業・料理屋などになったが,同40(1907)年師団誘致の条件として,遊廓は東田(あずまだ)へ移転させられた。しかし,板新道は花柳街として残った。

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豊橋市議の長坂です。
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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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