きのした・かつみ(1914~80)

 木下克巳は,大正3(1914)年3月28日,八名郡石巻村玉川(豊橋市石巻本町市場)の近田玉吉の2男として生まれた。父・珠浪の影響を受け,豊橋中学校在学中より俳句に興味を持ち,市川丁子(ていし)・臼田亜浪(あろう)に師事した。昭和10(1935)年,小学校教員となる。昭和18(1943)年陸軍に召集され,同21(46)年復職,同46(71)年退職した。教職のかたわら,昭和22(1947)年1月創刊時からの「林苑」の同人として,鈴木香積,のちに木下古茎の俳号で活躍した。菩提寺の玉泉寺に句碑が建てられた。昭和32(1957)年ごろから考古学者久永春男に師事した。豊川(とよがわ)用水関係遺跡・東名高速道路関係遺跡・石巻地区パイロット事業土地改良に伴う二本松古墳群などの遺跡発掘にかかわった。昭和51(1976)年,日本考古学協会員に推薦された。著書に「森本遺跡」(昭和49年),「八名郡の先史遺跡」(昭和50年),「宮西古墳」(昭和55年)などがある。昭和55(1980)年12月31日,没した。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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