わちがやじょう

 月ヶ谷城は,豊橋北部方面で勢力を誇った西郷氏の城の一つである。城址(じょうし) は正宗寺の南西裏山にあたり,遺構として曲輪(くるわ),堀,土塁,井戸,土止め用のためと思われる石積みが確認できる。縄張りは,南東方面に出曲輪を築くなど本坂峠方面からの今川氏の侵攻を意識したものとなっている。これに対して北の防備が手薄なのは,この方向は尾根伝いに西郷氏本城の五本松城(豊橋市石巻中山町)へ通じているためであろう。この城の様子を伝える絵図として広島市立中央図書館浅野文庫所蔵「諸国古城之図」中の「三河月谷」があり,規模は100m×80m 程度と考えられる。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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