きゅうれき

　旧暦は，正式には太陰太陽暦で，明治5（1872）年12月3日を，明治6（1873）年１月１日とするまで，使われていた暦法である。太陰暦は新月を朔とし，１か月は平均29.530588日（大の月は30日，小の月は29日）で，12か月は354日余である。１太陽年の365.2422日に合致させるために，19年に7回の閏月（約33か月ごとに１閏月）を置いた。

　豊橋では，潮干狩なども，旧暦の１日と15日は満潮は6時と18時，ソコリ（干潮）は12時と24時で，１日に40分ずつ遅くなるといわれていた。第2次世界大戦の終戦ごろまでの年中行事は，春秋の彼岸（春分・秋分）を除いて，旧正月（公式行事は新正月）・桃の節句・端午の節句・七夕・盆とすべて旧暦であったが，米が配給制度になって以後は，旧正月に雑煮を祝うことができなくなった。豊橋では盆行事は月おくれの8月15日が一般的になり，お月見（旧暦8月15日）以外の諸行事は，新暦（太陽暦）に移行した。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。

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