ほうげんのへんよう
言葉は時間の経過に従って変化する。豊橋地方で,語尾について推量を表す「ズラ」が「ダラ」に変わったのは昭和の初めごろである。「そうジャン」などと使われる「ジャン」は,同じころから使われ始めた言葉である。また,豊橋地方で日常話されている意志・勧誘を表す「まい」が,「行カーズ」から「行かマイ」に変わったのは,明治の末ごろであると考えられる。遠江,駿河地方では,現在,「行カーズ」から「行カマイ」に変りつつある。豊橋地方は方言変化の進行がはやい地域である。
豊橋地方にはガ行鼻濁音があったが,現在ではほとんど消滅してしまった。
アクセントにも変化がみられる。2音節名詞2類は,「石が」というとき,豊橋地方のアクセントは「イシが」であった。
昭和35(1960)年ごろ以後の生まれの人々の共通語化はいちじるしい。平成12(2000)年に行った豊橋市内の高校3年生62人を対象とした方言に関するアンケート調査の結果によると,次のような言葉は,ほとんど使われなくなっている。
マイマイ(かたつむり)・アブラムシ(ごきぶり)・ハッタケ(きのこ)・ホセ(串)・ネチ(歯茎)・セコ(小路)・シャリキ(鳶職)・戸をタテル(閉める)・ヒズルシー(まぶしい)・ケッコイ(きれい)
その反面,勧誘・意志,未来・推量,可能,否定などの機能をもった語は強固に残存している。
行かマイ(いきましょう)・行くダラー(行くだろう)・行けル(行くことができる)・行かン(行かない)
これらの言葉は,地域社会や学校などの共同生活における対人接触に必要であるため消滅することがなかったようである。
関連項目 - ガ行鼻濁音 敬語(豊橋地方の方言) ジャン・ダラ・リン のんほい言葉 方言
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豊橋市議の長坂です。
豊橋のことをお調べくださり、ありがとうございます。
このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/14682.htm
では!
言葉は時間の経過に従って変化する。豊橋地方で,語尾について推量を表す「ズラ」が「ダラ」に変わったのは昭和の初めごろである。「そうジャン」などと使われる「ジャン」は,同じころから使われ始めた言葉である。また,豊橋地方で日常話されている意志・勧誘を表す「まい」が,「行カーズ」から「行かマイ」に変わったのは,明治の末ごろであると考えられる。遠江,駿河地方では,現在,「行カーズ」から「行カマイ」に変りつつある。豊橋地方は方言変化の進行がはやい地域である。
豊橋地方にはガ行鼻濁音があったが,現在ではほとんど消滅してしまった。
アクセントにも変化がみられる。2音節名詞2類は,「石が」というとき,豊橋地方のアクセントは「イシが」であった。
昭和35(1960)年ごろ以後の生まれの人々の共通語化はいちじるしい。平成12(2000)年に行った豊橋市内の高校3年生62人を対象とした方言に関するアンケート調査の結果によると,次のような言葉は,ほとんど使われなくなっている。
マイマイ(かたつむり)・アブラムシ(ごきぶり)・ハッタケ(きのこ)・ホセ(串)・ネチ(歯茎)・セコ(小路)・シャリキ(鳶職)・戸をタテル(閉める)・ヒズルシー(まぶしい)・ケッコイ(きれい)
その反面,勧誘・意志,未来・推量,可能,否定などの機能をもった語は強固に残存している。
行かマイ(いきましょう)・行くダラー(行くだろう)・行けル(行くことができる)・行かン(行かない)
これらの言葉は,地域社会や学校などの共同生活における対人接触に必要であるため消滅することがなかったようである。
関連項目 - ガ行鼻濁音 敬語(豊橋地方の方言) ジャン・ダラ・リン のんほい言葉 方言
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苦節5年半「豊橋百科事典」とうとうオープンデータ化! - 愛知豊橋市長坂なおと のblog豊橋百科事典については、下記の豊橋市サイトからもご覧いただけます。
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