もんがくはぎとり

 昔,平家が隆盛であったころのこと,岩屋山(豊橋市岩屋町)に高足の庄司という山賊の頭目が手下をつれて住みつき,東海道を往来する旅人を襲っては金品を奪っていた。

 治承4(1180)年7月のある日,源頼朝の命を受け,平家討伐の院宣を受けに伊豆から京に向かう文覚という僧侶がいた。その僧侶が,旅の疲れから岩屋山麓において眠りこんでしまった。僧侶は,元は遠藤武者守遠という屈強な武士であったが,ある時,思いを寄せる袈裟御前を,誤まって切り殺してしまい,武士を捨てて僧侶なった。その武士あがりの僧侶である文覚が,不覚にも山麓にて眠り込んでいた隙を突かれ,山賊如き高足の庄司一味によって身ぐるみ剥ぎ取られてしまったという。

- -
豊橋市議の長坂です。
豊橋のことをお調べくださり、ありがとうございます。

このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
苦節5年半「豊橋百科事典」とうとうオープンデータ化! - 愛知豊橋市長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/210125.html 
豊橋百科事典については、下記の豊橋市サイトからもご覧いただけます。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/14682.htm 

では!