ひこさか・としお（1920～2003）

　彦坂としをは，大正9（1920）年12月1日，豊橋市吾妻町に生まれた。本名を敏夫という。昭和13（1938）年，豊橋市立商業学校を卒業した。戦後は，豊橋市東雲(しののめ)町で燃料商として生計を立てた。

　林家正楽からもらった切り絵が，切り絵との出合いになった。しかし，生涯に，師はもたなかった。昭和47（1972）年に「彦坂としをきり絵展」，同52（77）年には個展「豊橋百景」を開催した。昭和61（1986）年，豊橋青年会議所制作の「豊橋かるた」（読み札書大沢華空）で切り絵が採用された。また，豊橋納税貯蓄連合会・豊橋競輪などの印刷物にも多くの作品を発表した。作品にはさかさまに切った〈彦〉の字が隠されている。平成15（2003）年3月3日，没した。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。

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