ほうじゅどうのこもりじぞう

 今から100年ほど前のこと,大知波(おおちば)(湖西市)に住む百姓が,子が生まれるので吉田(豊橋)へ買いものに来た。遅くなったので多米(ため)峠の下の宝珠堂(豊橋市多米東町)に泊めてもらった。草鞋(わらじ)を脱ぎ,お地蔵様に手を合わせてから隅のほうに寝た。夢にお地蔵様が現れて,「男の子が生まれるが15歳までの命だ,15歳の時の望みはかなえてやれ」と告げた。男の子は立派な若者に育った。15歳になったときお伊勢参りがしたいといい出し,両親に見送られて出かけた。吉田大橋に来ると,美しい女の人に「連れて行ってほしい」と頼まれた。二人は一緒にお伊勢参りをした。吉田大橋まで戻ると女は,「私は豊川(とよがわ)の入道淵に住む竜である,おかげで伊勢参りができた,お礼にあなたの15歳までの命を100歳まで延ばそう」といって竜になり豊川に消えた。人々は,この地蔵様を誰いうともなく子守地蔵と呼ぶようになり,子どもの健康と成長を願ってお参りするようになった。

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豊橋市議の長坂です。
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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
苦節5年半「豊橋百科事典」とうとうオープンデータ化! - 愛知豊橋市長坂なおと のblog
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