あざ

 字は,地名の基礎である。江戸期の検地帳は,数筆の土地に字名を付与している。字名称は,地形など農耕に直接関連するものが多い。明治6(1873)年の地租改正に際して,字の統合が行われた。明治19(1886)年,登記法では,大字または字ごとに一連番号(地番)を付けることになっている。豊橋市内では大部分が字ごとの地番で,150番地ぐらいまでであるが,全国的には大字ごとの地番が多く,1万番地を超すものもある。江戸期の高持百姓は水田1町(10筆)・畑5反(5筆),合わせて15石ぐらいとすると,1字150筆で10戸,600石の村で40字ぐらいとされる。

 字名は,土地登記簿(町・字コード番号表)で確認できる。町・字・地番は,明治19(1886)年,登記法に基づくもので,区画整理などによる変更のない限り,現在もその字・地番が使われている。現在の豊橋市を構成する村数・字数(明治17年調地籍字分全図および土地登記簿附属地図による)は,渥美郡の豊橋市街23町(字なし)および33村(1559字),宝飯郡の10村(304字),八名郡の14村(692字),合わせて57村・2555字である。

 地名の変更は,地方自治法第260条に,字の区域・名称の設定・変更・廃止は,①市町村議会の議決,②都道府県知事に届け出る,③都道府県公報に告示しなければならない,とある。

- -
豊橋市議の長坂です。
豊橋のことをお調べくださり、ありがとうございます。

このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
苦節5年半「豊橋百科事典」とうとうオープンデータ化! - 愛知豊橋市長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/210125.html 
豊橋百科事典については、下記の豊橋市サイトからもご覧いただけます。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/14682.htm 

では!