たいれんじ

 太子山太蓮寺(浄土宗)の創立は,文安3(1446)年であり,開山は覚阿残夢上人,本尊は室町時代作阿弥陀如来像である。もとは八名郡小鷹野(豊橋市小鷹野),屏風岩の麓にあった真言寺院で,覚阿残夢上人の時,浄土宗に改宗した。「太蓮寺縁起」によると,「往古屏風岩の麓に隠者がいたが,聖徳太子駿河行幸の際一夜の宿所となり,太子から仏法不思議の示現を拝して発心祝髪し,庵室を寺とし太子山勝鬘院太蓮寺と名づけ云々」とある。

 「三州吉田領神社仏閣記」(元禄6年)に,仁連木(にれんぎ)村「浄土宗,大子山太蓮寺,吉田悟真寺末寺,平僧,客殿五間・三間半」とある。現在境内にある十王堂は,瓦町の善明寺にあったものを同寺廃滅後大正9(1920)年に移転したもので,享保2(1717)年の建築といわれ,十王尊彩色木像が安置してある。江戸時代寺子屋を開き,明治17(1884)年,平僧地から法地に転格した。

 昭和20(1945)年6月空襲に遭い,本堂,庫裏(くり)を焼失したが,同42(67)年本堂,同54(79)年庫裏を再建し,さらに平成8(1996)年山門を建立した。昭和27(1952)年境内に昭和保育園を開設した。

 関連項目 - 盗まれた観音様(民話)

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