じびきあみ
渥美半島表浜地区の地引網は,左右に長い袖網(500m)と袋網,袖網の先端に取り付けた引き網(300m)からなる。魚群が近づくと浜から網船を出して岸に対して半楕円形に網を張る。そして,浜から引き綱を引いて網を移動させ,魚を網の中に追い込んでいく漁法である。
地引網は,20~50人ほどの「網中」という組織によって行われていた。海岸近くの魚群を獲る「前網」と,沖の魚群をねらう「沖網」とがあり,網の掛け方によって区別された。「網中」には,1人もしくは2人の網元がいて,網元は「網中」全部を取り仕切り,網元の下に船頭が,船頭の下には網子と呼ばれる働き手が置かれた。そして,網元・船頭・網子の順で,組織の上下関係が成り立っていた。網を引くには,人手と牛や馬などの家畜が使われていたが,最近ではトラクターを使っている。現在では,観光地引網を豊橋市外海漁業協同組合が行っている。
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豊橋市議の長坂です。
豊橋のことをお調べくださり、ありがとうございます。
このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/14682.htm
では!
渥美半島表浜地区の地引網は,左右に長い袖網(500m)と袋網,袖網の先端に取り付けた引き網(300m)からなる。魚群が近づくと浜から網船を出して岸に対して半楕円形に網を張る。そして,浜から引き綱を引いて網を移動させ,魚を網の中に追い込んでいく漁法である。
地引網は,20~50人ほどの「網中」という組織によって行われていた。海岸近くの魚群を獲る「前網」と,沖の魚群をねらう「沖網」とがあり,網の掛け方によって区別された。「網中」には,1人もしくは2人の網元がいて,網元は「網中」全部を取り仕切り,網元の下に船頭が,船頭の下には網子と呼ばれる働き手が置かれた。そして,網元・船頭・網子の順で,組織の上下関係が成り立っていた。網を引くには,人手と牛や馬などの家畜が使われていたが,最近ではトラクターを使っている。現在では,観光地引網を豊橋市外海漁業協同組合が行っている。
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豊橋市議の長坂です。
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苦節5年半「豊橋百科事典」とうとうオープンデータ化! - 愛知豊橋市長坂なおと のblog豊橋百科事典については、下記の豊橋市サイトからもご覧いただけます。
http://nagasakanaoto.blog.jp/210125.html
https://www.city.toyohashi.lg.jp/14682.htm
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