ぜんみょうじ(はいじ)

 鏡光山善明寺(浄土宗)の創立は,慶長元(1596)年で,開山は繁誉昌閑和尚である。初めは十王堂と称し,江戸時代には吉田惣門(豊橋市上伝馬町)の東側に建てられていたが,寛文6(1666)年,吉田藩主小笠原長矩の命により,瓦町村(豊橋市瓦町)に移転させられた。元禄年間(1688~1704)に鏡光山善明寺という公称寺院となった。「三州吉田領神社仏閣記」(元禄6年)に,仁連木村「瓦町,十王堂,三間半四方,吉田悟真寺支配,庵主浄土宗,鏡光山善明寺,庵,四間ニ弐間」とある。

 本尊は阿弥陀三尊像である。明治維新後,無住時代が続き,大正9(1920)年,本寺である悟真寺(豊橋市関屋町)に吸収合併され,善明寺にあった十王堂を太蓮寺(豊橋市東田(あずまだ)町西脇)に移築した。大正10(1921)年,善光寺の寺跡に豊橋市指笠町(豊橋市新本町)から真宗高田派の願成寺(豊橋市東新町(ひがししんまち))が移転して来た。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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