けしゃくしょうにん（生没年不詳）

　普門寺（豊橋市雲谷(うのや)町）の化積上人は，源義朝の弟，源頼朝の叔父といわれる人物である。源頼朝は，建久元（1190）年上洛の途次普門寺に宿泊し，多年にわたる平家追討の祈祷を修してきた功績に報いるために，雲谷(うのや)・岩崎両村を寄進した。また，梶原景季(かじわらかげすえ)（1162～1200）を奉行とし，地頭安達盛長(あだちもりなが)（1135～1200）に命じて伽藍(がらん)の再興にあたらせたという。寺伝によれば「不動明王立像」（愛知県有形文化財）は，化積上人が甥の源頼朝のために，仏師運慶に源頼朝の等身像を彫刻させて平家追討を祈祷し，護摩堂の本尊としたものといわれる。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。

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