つくだに

 佃煮は,江戸開府と同時期,江戸佃島で作られはじめた。保存性と滋味から参勤交代を通じ全国に広まり,三河へも伝わった。三河湾と遠州灘に抱かれた地形から海の幸に恵まれ,採れるあさり・はぜなどの魚介類を保存のために佃煮に仕上げた。水飴も豊橋で生産された甘藷(かんしょ)澱粉(でんぷん)が役に立った。豊川(とよがわ)水系で運ばれた木材は豊橋で製材され,おがくずは佃煮工場の燃料に最適だった。地理的にも関東・関西の2大消費地の中間に位置していて,佃煮の発展に寄与した。現在,業者数は12社(三河佃煮工業協同組合加盟業者),総売上高は約52億円で,全国シェアの20%を占めている。

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豊橋市議の長坂です。
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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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